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皮革専業区、台南善化に設置へ


ニュース その他製造 作成日:2008年8月20日_記事番号:T00009666

皮革専業区、台南善化に設置へ


 世界台商皮革業協会の会員企業17社が、台南県善化鎮の台湾糖業六分寮農場跡に敷地面積157.16ヘクタールの皮革専業区を設置する計画を進めている。開発推進に当たる企業(善化皮革専業区開発公司)を1億5,000万台湾元の資金で設立した。総開発コストは75億3,500万元(約263億円)が見込まれている。20日付工商時報が報じた。
   
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 台湾全土の皮革・毛皮業界の関連メーカーは、2006年の段階で1,869社。皮革専業区の設立には、メーカーを同区に集中させることで個別企業の排水処理の問題を解決する狙いがある。また、異臭がひどいという一般のイメージの改善も図りたい考えだ。

 しかし、工商時報によると、実現には用水、労働力不足、資金不足などの課題があり、いずれも政府の協力が不可欠のようだ。特に用水問題に関しては、業者の計画では1日当たり約700トンの水が必要だが、これは台湾各地で開発されている工業区の水準を大きく上回っている。南部科学工業園区(南科)および台南県で新たな工業区が次々と開発されているため、南部は現状でも工業用水が不足している状態だ。

 現在台湾の皮革メーカーの年間生産額は596億元で世界の生産総額の4割を占める。中国、ベトナム、タイの台湾企業を加えれば年間生産額は1,600億元を超え、世界全体の7割を占めることになる。