ニュース 社会 作成日:2021年6月15日_記事番号:T00096693
日本政府から提供されたアストラゼネカ(AZ)の新型コロナウイルス感染症ワクチン124万回分の接種がきょう15日から本格的に始まった。具体的な接種方法は各県市政府の裁量に任され、一部でトラブルも生じている。
福岡県宇美町と同様、台北市や台中市などの一部会場では、高齢者が並んで座り、その間を医療従事者が移動してワクチンを接種する「宇美町方式」が導入された(15日=中央社)
今回のワクチン接種の主な対象は75歳以上の高齢者だ。一部県市では先行して14日から接種が始まった。
14日から市内6カ所の会場で接種を開始した新竹市では、高齢者自らが予約する必要がないよう、年齢順に通知書を送付した。通知書に記された通りの時刻に接種会場に出向けば、行列に並ぶことなくスムーズに接種を受けることができる。付き添った家族からも、行列不要、予約不要で「とても効率が良かった」と好評だった。
一方、台北市政府は、13日にインターネット予約システムを導入し、同時に紙の通知書も発送した。しかし、ネット予約で指定した時刻や場所と、その後医療機関からショートメールや電話連絡で通知された内容、または通知書の内容が一致しないトラブルが発生した。
この予約システムでは、一旦予約すると内容を変更できない上、予約を完了しても接種日時が通知されないなどの問題も浮上した。柯文哲・台北市長が問題を認め、改善を約束する事態となった。
また、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は、戸籍地と居住地が一致しない場合も、移動リスクを避けるため、居住地近くの施設でワクチン接種を受けることができると説明した。
とはいえ、高齢者が居住する県市に戸籍を持たない場合、台北市では接種のため、区公所や里弁公室など公的機関で登録したり、台中市では電話やネットを通じて予約したりするなど別途手続きする必要がある。このため、知らずに接種に出向いて受けられなかったケースもあった。
新北市では現在、市内に戸籍を有する高齢者を優先して接種を行っている。戸籍を持たない居住者については今後、対応を検討する。
いずれにせよ、感染リスクが高い高齢者が速やかに接種できるよう、各所が協力してほしいものだ。
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