ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

「陳水扁」を「更正」、汚名を晴らす


ニュース 社会 作成日:2008年8月21日_記事番号:T00009677

「陳水扁」を「更正」、汚名を晴らす


 陳水扁氏が総統に就任した2000年、喜びのあまり自分の名前を「陳水扁」に改名した台北県永和市在住の民進党員、陳柏仁さんは、陳前総統をめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑で、もう耐えられなくなってしまった。「陳水扁」との別れを決意した陳柏仁さんは21日、市の戸籍管理事務所を訪れて、元の名前に「更正」した。

T000096771

無効となった「陳水扁」の身分証(右)を掲げる陳柏仁さん。民進党支持者では、子供に「水扁」という名前をつけた人も多い(21日=中央社)

 奥さんとともに戸籍事務所に現れた陳柏仁さんは、窓口で「陳水扁」名義の国民身分証と戸籍謄本を提出し、改名を申請した。「あなたはこれまで2度改名を行っているため、規定によりこれ以上名前を変えることはできない」と係員から説明を受けたため、元の名前にもどす「更正」手続きによって、「陳柏仁」の名前に戻すことができた。

 「陳水扁」と別れを告げた陳柏仁さんは、「すっきりした。気持ちがいい」と語った。今後、口座名の変更など手続きが面倒ではないかという質問に、「それでも牢獄に入れられたような毎日を過ごして、末代まで笑いものになるよりましだと思った」と満足した様子。

 陳柏仁は「他人」となった陳前総統について、「嫁選びを間違えて、耕すべきではない田を耕した」と批判した。ただ民進支持の姿勢を変えるつもりはなく、「国民党の政治家も大勢海外に蓄財している。調査すべき」と国民党批判も忘れなかった。今月30日の反政府デモにも参加するそうだ。