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陳前総統、重要ポストあっせんで収賄か


ニュース 政治 作成日:2008年8月21日_記事番号:T00009678

陳前総統、重要ポストあっせんで収賄か


 マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑の渦中にある陳水扁前総統が、重要ポストへの就任をあっせんする見返りとして、わいろを受け取っていた疑いが強まり、最高検察署特別偵査組(特捜部)が捜査に着手したことが20日までに分かった。21日付蘋果日報が伝えた。

 同紙によると、鉄路工程改建局の不正入札で起訴されている楊名裕被告は、パプアニューギニアとの国交樹立交渉の秘密資金着服疑惑で密使役を務めたとされる金紀玖氏が中華顧問工程司副董事長のポストを得るために陳前総統に3,000万台湾元(約1億500万円)を支払ったと証言しているという。検察は金氏による贈賄資金と資金洗浄疑惑に何らかの関連があるとみて、近く楊被告からの事情聴取に踏み切る方針だ。

 楊被告はまた、公共事業入札で談合を行っていたグループに政府高官が加わっており、陳水扁政権下で少なくとも30件の入札に関与したと証言しているという。

 陳前総統と金紀玖氏の関係をめぐっては、国交樹立交渉の秘密資金着服疑惑が浮上した後、邱毅立法委員(国民党)が2人が一緒に写った記念写真を公表するなど、密接な関係が取りざたされていた。