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作成日:2008年8月21日_記事番号:T00009679
830反政府デモ、民進党が参加・動員を決定
民進党は20日、「台湾社」など多くの本土派団体が参加して8月30日に行われる、馬英九政権の「対中傾斜路線」に抗議するデモ活動への参加・動員を決めた。陳水扁前総統の不正蓄財疑惑に世論の批判が高まる中、民進党は今回参加を見送るとの観測が出ていた。ただ、参加を見送る考えだったとされる蔡英文同党主席は、「今回のデモをめぐる政治的雰囲気は党にとって不利なものとなる。そのため訴えを明確にし、陳水扁擁護派と批判派の衝突を招かぬよう気をつけるべき」と注意を促した。21日付中国時報が報じた。
20日の同党中央常務委員会では、多くの委員から「陳前総統への汚職疑惑は国民党の陰謀であり、われわれは戦わなければならない」という意見が挙がった。陳勝宏委員も「(選挙資金の)海外送金は良くないことだが、汚職の証拠は見つかっておらず、『井戸に落ちたものに石を投げつける』ようなことはしてはならない」と語った。
その結果、デモへの参加が決まったが、段宜康・元立法委員は、「デモの最中に陳水扁擁護の声が上がって衝突が発生すれば、メディアの注目がそこに集まり、(民主の擁護、民生の保護を訴えるという)活動目的から外れる」という懸念を示した。