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Q3国際収支、赤字転落も


ニュース その他分野 作成日:2008年8月21日_記事番号:T00009681

Q3国際収支、赤字転落も


 外資による資金の引き揚げ、および原油価格が引き続き高い水準にあること、輸出の不振などの要因から、第3四半期の国際収支は、昨年第3四半期以来4四半期ぶりに赤字に転落するという予測が銀行業界から出ている。21日付工商時報が報じた。
   
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 米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)に端を発する欧米金融機関の業績悪化を受けて、在台支店が本社に巨額の送金を行っており、8月8日までの累計額は71億400万米ドルに達した。この結果、7月の外貨準備高は前月比で5億700万米ドル減少した。ある銀行の幹部は、こうした動きが9月まで続いた場合、第3四半期の金融収支は赤字に陥る可能性が高いと指摘している。

 また、貿易収支も7月に2年5カ月ぶりに赤字(4億1,000万米ドルの輸入超過)を記録したように懸念が大きい。米国市場の消費力低下によって輸出成長率は鈍化しており、中国・香港向け輸出の伸びも思わしくない。

 台湾の国際収支は第1四半期、台湾元の上昇による資金流入で過去3年で最高の113億2,000万米ドルを記録したが、第2四半期は45億9,000万米ドルに減少した。