ニュース 社会 作成日:2021年6月23日_記事番号:T00096851
南投県仁愛郷の山間部に位置する公営の高原リゾート、清境農場には500頭を超えるヒツジが放牧されている。そのヒツジの群れが場内2カ所の牧草地を移動する際、一般道を横断しなければならないため、交通部公路総局は安全を考慮し、このほど道路脇に台湾初となる「ヒツジに注意」の標識を設置した。
「ヒツジに注意」の道路標識や、かわいいヒツジを見にいくために、新型コロナウイルス後の行き先に、清境農場を追加する人が増えそうだ(清境農場フェイスブックより)
清境農場は、台中市の武陵農場や福寿山農場と並ぶ台湾有数の観光農場として知られ、毎年多くの観光客が同地を訪れている。農場内ではコリデール種やサフォーク種などの品種のヒツジが飼育されており、その毛を刈ったり、牧羊犬の誘導により牧草地をヒツジが群れを成して移動する様子を見ることができる「ヒツジショー」が名物となっている。
ヒツジたちは普段、飼育員から与えられる飼料のほか、敷地内2カ所の牧草地で草を食べて暮らしている。これら牧草地の間には省道・台14甲線が通っており、移動する際にはこの道路を横断する必要がある。
不運にも、それとも幸運にもというべきか、車で台14甲線を走行していてヒツジの大群に出くわした場合は、全頭が道路を渡り終えるまで、じっと眺めているしかない。
そんなヒツジの通り道に、交通部公路総局はこのほど、ヒツジと人間の安全を確保するため、通行車両の運転手に減速を促す「ヒツジに注意」の道路標識を設置した。赤いラインで縁取られた三角形の白いプレートに、2頭のヒツジのイラストが描かれたデザインだ。2カ所の上下車線に計4本が立てられた。
台湾ではここでしか見ることのできないこの標識は、物珍しさもあって既に一部の市民が写真に撮ってソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などに投稿している。清境農場は、周辺区間は狭く、カーブも多いことから停車禁止となっており、写真撮影のために、車を停めないでほしいと呼び掛けている。
新型コロナウイルスの市中感染拡大を受け、5月19日に全県市の防疫レベルが第3段階(レベル3)に引き上げられ、清境農場は20日から既に1カ月以上、休園している。農場のフェイスブック(FB)は毎日、かわいらしいヒツジたちの現在の様子を写した画像をアップロードしており、外出の自粛が続く市民の心を癒やしている。
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