ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年6月24日_記事番号:T00096854
電子機器受託生産サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業は23日、電動バイク最大手の睿能創意(Gogoro台湾)と、電動バイクの製造やバッテリー交換技術などに関する提携覚書(MOU)を交わした。具体的な提携内容や時期は明らかにしなかった。Gogoroは、鴻海との提携は主に海外向けと説明した。鴻海は世界に生産拠点があり、中国やインドにGogoroの電動バイク生産ラインを設置する可能性がある。24日付工商時報などが報じた。
Gogoroのバッテリー交換ステーションは台湾に2,100カ所以上あり、約40万人が利用し、バッテリー交換は1日当たり延べ27万回、累計2億回に上る(同社リリースより)
鴻海の劉揚偉・董事長は、鴻海の世界各地の生産力を組み合わせれば、Gogoroの電動バイクやバッテリー交換システムを世界各地に広げることができるとコメントした。Gogoroは鴻海との提携で、▽製品の設計、▽研究開発(R&D)、▽ブランドマーケティング、▽販路拡大、▽カスタマーサービス──に専念できる。
鴻海は、Gogoroが台湾で生産、販売する車種や運営には介入せず、Gogoroは現在のサプライヤーとの関係を維持するようだ。なお、Gogoroは鴻海が主導する電気自動車(EV)のオープンプラットフォーム、MIH聯盟に加盟していない。ただ、Gogoroのバッテリー交換システムは、EVの重要部品の一つ、バッテリーとも関わってくる。
中国・インドで部品供給も
Gogoroは当初、欧州で現地の自動車部品大手メーカーと提携して、電動バイクのシェアリングサービスを展開した。今年4月にはインドのバイク最大手、ヒーロー・モトコープと、5月には中国バイク最大手の江門市大長江集団、電動バイク最大手の雅迪科技集団と、バッテリー交換ネットワーク構築などでの提携を発表している。鴻海は、中国やインドの子会社が現地に生産ラインを設置する可能性があるほか、海外に電動バイクの部品を供給できる生産ラインがあり、インドや中国でGogoroのサプライチェーン入りを果たす可能性もある。
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