ニュース 社会 作成日:2021年6月24日_記事番号:T00096873
バルト三国の一角、リトアニアが22日、台湾にアストラゼネカ(AZ)の新型コロナウイルス感染症ワクチン2万回分を提供すると表明したことを受け、食品大手の義美食品(I-Meiフーズ)は感謝の意を示すため、人気の菓子商品「小泡芙」を同国に送ることを決めた。
人口2,300万人余りの台湾に対し、300万人にも満たない小国のリトアニアがワクチン提供を表明したということもあり、域内では、どうすればこの恩に応えることができるか、議論が高まっている。
そんな中、義美食品の高志明・総経理は23日にこのニュースを目にし、温かい気持ちになるとともに、関連記事を追いかけた結果、台湾へのワクチン寄贈を発案した人物が2年前に同社を視察に訪れていたことに気づいた。
その人物は現在、リトアニアの外務副大臣を務めるマンタス・アドゥメナス氏で、2019年に宗教の自由に関する国際イベント出席のため妻と娘と共に来台した。その際、友人の紹介で空き時間を利用して、義美食品を訪問していた。
アドゥメナス氏は当時、リトアニアのチョコレートなど特色あるスイーツを台湾に紹介したいと考えていた。義美食品で同社の商品を試食し、小さなシュークリーム状のスナック菓子、小泡芙をすっかり気に入ってしまったそうだ。ただ台湾とリトアニア間に海運航路が開設されていない、空路でも直航便が就航していないなど技術的な問題に加え、新型コロナウイルス感染症の流行もあり、輸出は実現しないままとなっていた。
また高・総経理は、リトアニアは隣接する大国のロシアから長期にわたり脅威を受けているため、台湾の置かれた状況もよく理解していると語っているように、同国に強い親しみを感じているようで、今回のワクチン寄贈のニュースを知り、さっそく感謝の印として20フィートコンテナ1個分の小泡芙をリトアニアに送ることを決定した。
現在、輸送用の貨物船を手配しているほか、「ありがとう、リトアニア」のメッセージが入った特別デザインのパッケージの製作も検討しているそうだ。
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