ニュース 医薬 作成日:2021年6月25日_記事番号:T00096878
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は25日、各医療機関で余った新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種するための予約を即日、18歳以上の市民を対象に受け付けると発表した。現在のワクチン接種率は7.4%。指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は24日、ワクチン1回目の接種率20%を、防疫レベル引き下げの参考指標に加える考えを示した。仮に1週当たり100万回分のペースで接種が進めば、早ければ7月中旬に接種率が20%を超える見込みだ。25日付工商時報などが報じた。
陳宗彦・副指揮官は25日、開封後のワクチンの使用期限が6時間しかなく、ワクチンを無駄にしないよう、まだ接種対象となっていない18歳以上の市民に対し、残余ワクチン接種の予約を受け付けると説明した。
陳・衛福部長は先日、海外の状況を観察したところ、接種率が20%に達すると、抑制効果がみられると指摘し、台湾でも接種率が20%に達し、感染状況が改善すれば、規制緩和の参考にできるか専門家と検討すると説明していた。
これまでに台湾に到着したワクチンは485万6,600回分で、うち174万6,130回分が使用された。仮に、残り約311万回分を全て1回目のワクチン接種に当て、1週当たり100万回分の接種が進めば、7月中旬には使い切り、接種率が20%を超える見込みだ。
23日までにワクチンを1回接種したのは171万4,268人で、2回目を接種したのは3万1,862人。人口2,300万人、接種人数171万人で計算すると、現在の接種率は7.4%。
優先順位1位の医療従事者、医療関係者、▽優先順位2位の警察を含む中央・地方政府の防疫担当者、▽3位の航空機乗務員や防疫タクシー運転手など高リスク業務事業者──の接種人数は予想を上回った。優先順位5位の社会福祉・介護施設の従事者、被介護者、腎臓透析患者などは、50%以上が接種した。一方、優先順位6位の75歳以上の高齢者や妊婦は、対象者168万人に対し、接種者は37万人にとどまっている。
接種後の死亡事例で伸び悩み
75歳以上の高齢者などを対象に今月15日から、日本政府から提供されたアストラゼネカ(AZ)の新型コロナワクチンの接種が始まり、接種後に死亡する事例が相次いでいる。15日のワクチン接種人数は延べ14万9,718人だったが、23日は延べ5万3,068人まで減少した。
ワクチン接種後の死亡報告があったのは178人。指揮センターは24日、これまでに死亡した26人の解剖の結果、いずれも死因とワクチン接種に関連はなかったと説明した。
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