医薬品の卸売などを手掛ける盛弘医薬（シェアホープ・メディスン）は24日、南投県政府や花蓮県政府などから委託を受け、ビオンテック（ＢＮＴ）の新型コロナウイルス感染症ワクチン500万回分の輸入を衛生福利部（衛福部）食品薬物管理署（ＴＦＤＡ）に申請したと発表した。地方政府の委託による新型コロナワクチンの輸入申請は台湾で初めてだ。25日付工商時報などが報じた。
林明溱・南投県長は中央政府に対し、輸入申請を速やかに認めてほしいと述べた（24日＝中央社）
盛弘は輸入申請について、県市政府や企業からの海外の新型コロナワクチンの購入委託が６月以来相次いでいたためと説明した。中央社電によると、南投県政府は80万回分、花蓮県政府は65万回分を盛弘に委託した。
一方、中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）指揮官の陳時中・衛生福利部（衛福部）長は同日、地方政府の委託を受けた医薬メーカーのワクチン輸入について質問され、新型コロナワクチンは供給が逼迫（ひっぱく）しており、大手メーカーはほぼ国家とのみ取引していると述べた。
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