ニュース 医薬 作成日:2021年6月28日_記事番号:T00096914
台湾のワクチンメーカーの聯亜生技開発(UBIアジア)は27日、新型コロナウイルス感染症ワクチン「UB-612」の第2相臨床試験(治験)に関する分析報告を発表した。想定を満たす結果が得られたとして、今月中に衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)に緊急使用許可(EUA)を申請する見通しであることを明らかにした。EUA取得後は年間1億~1億2,000万回分のワクチン生産を見込む。28日付工商時報が伝えた。
分析報告によると、聯亜生技のワクチンによって抗体値が一定水準以上に上昇した人の割合を示す「抗体陽転率」(2回接種後28日目)は年齢層によって差があるが、88.57~95.65%だった。ウイルス感染阻害機能を持つ抗体量を示す「中和抗体値」は102.3だった。重大な副反応もなかった。変異株のデルタ株(インド型)に対しても所期の免疫反応が得られたと説明した。
台湾製ワクチンの早期開発を競う高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)のワクチンで抗体陽転率が99.8%以上、中和抗体値が662の数値が得られたのに比べると、聯亜生技が発表した数値は劣り、市場予測を下回ったことは懸念材料だ。
聯亜生技はワクチンの海外展開も視野に入れている。傘下のバクシニティーはインドで第3相臨床試験を実施する。聯亜生技が台湾での認可と販売権を取得し、バクシニティーが米国、ブラジル、インドでの認可申請を行う予定だ。
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