ニュース 社会 作成日:2021年6月28日_記事番号:T00096927
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)が25日、各医療機関で当日開封し、余った新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種するための予約を即日、18歳以上の市民を対象に受け付けると発表したところ、全土各地の窓口に予約が殺到した。「ライブのチケットや春節(旧正月)の帰省列車の予約を取るより難しい」といった声が上がっている。
宜蘭県では25日、4回分のワクチンが余り、予約リストに載っていた4人にすぐ通知し、接種を行った(25日=中央社)
新型コロナウイルス感染症ワクチンは、開封後の使用期限が6時間しかなく、指揮センターは無駄をなくすため、当日の開封した瓶の残余分を優先接種対象となっていない市民に提供することを決めた。高雄市や彰化県など一部では、残余ワクチンの提供は65歳以上を優先している。
指揮センターは、希望者は接種を実施している近隣の医療機関に登録しておけば、予約リストの登録順に余ったワクチンの接種を受けることができると説明した。予約方法など詳細は各県市政府に委ねられている。
宜蘭県政府はさっそく、25日午後4時に残余ワクチンの接種予約を電話で受け付けると発表した。すると、同県衛生所に市民からの電話が殺到した。電話がつながらないことに業を煮やした市民が衛生所に詰め掛け、長蛇の列ができる事態となった。同県が設定した予約人数の上限、1,800人は、午後6時には全て埋まった。
また、新竹県竹北市衛生所も26日、残余ワクチンの接種予約システムの運用を開始したところ、1分もたたないうちに50人の定員が埋まった。
予約殺到を受けて現場の医師からは「電話の呼び出し音が怖い」、「余ったワクチンを近所の高齢者に提供すべきか、予約に訪れた若者に接種すべきか迷う」といった戸惑いの声も出ている。
林右昌・基隆市長や鄭文燦・桃園市長は中央政府に対し、残余ワクチンの全土統一の接種ルールや予約システムを整備してほしいと要望した。
指揮センター指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は26日、現場に混乱を招いたと謝罪したものの、細かい規定を設けると残余ワクチンの効率的な運用を妨げる恐れがあるとして、医療関係者に理解を求めた。
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