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《ワイズ横丁》彰化県の防疫ホテル火災、感染懸念で逃げ遅れ?/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年7月2日_記事番号:T00097022

《ワイズ横丁》彰化県の防疫ホテル火災、感染懸念で逃げ遅れ?/台湾

 6月30日、防疫ホテルが入居する彰化県のビルで火災が発生し、宿泊客ら4人が死亡した。消防当局が新型コロナウイルス感染リスクを考慮して、外出制限「居家検疫」期間中などの宿泊客をホテルの客室内にとどまるよう求めたことが、逃げ遅れにつながったとの指摘が出ている。

/date/2021/07/02/19fire_2.jpg火災発生当時、防疫ホテルにいたのは宿泊客29人、従業員2人だった。死亡した3人のうち、インドネシア籍の労働者はPCR検査で陽性となった(1日=中央社)

 30日午後7時50分ごろ、台湾鉄路(台鉄)彰化駅前の喬友ビルで火災が発生した。同ビルは15階建てで、ゲームセンターが営業する1階、防疫ホテルとして営業する百香果商旅(パッション・フルーツ・ホテル)が入居する7~9階以外は使用されておらず、空室となっていた2階から出火したとみられている。

 通報を受けた消防隊が現場に駆け付けた時、火は2~4階でくすぶっている状況だったが、30分後には火の勢いが強まり、ビルの階段部分の温度が急激に上昇し、消防隊員が階段を使って宿泊客を避難させることはできなくなってしまった。

 このためはしご車3台を使用して、消防隊員を7~9階に向かわせ、宿泊客を救助することとなった。隊員は宿泊客に対し、自分の部屋から出ないよう指示した。その後、火の勢いが強まり、不幸にも9階にいた宿泊客3人と消防隊員1人が死亡した。

 死亡した宿泊客の友人は、「居家検疫」の宿泊客が客室を出ることを禁じたことで、逃げ遅れたとして国に賠償を求める考えを示した。

 現場で救助活動の指揮を執った彰化県消防局第一大隊の劉錫垣・大隊長は、ビル内には濃い煙が充満しており、宿泊客がその場で救助を待つのが最良と判断し、客室にとどまるよう指示したと説明した。

 死亡した宿泊客のうち、男性客(59)は救助を待つ間、煙が漂う客室で、自分の動画を撮影し、「逃げていいかどうか分からない。逃げて(隔離規定違反で)罰金を科せられるのが怖いが、逃げなければ死ぬかもしれない」と不安な胸中を吐露していた。7階にいた宿泊客は、ホテル側から「火災報知器は誤報」と説明されたという。

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は、隔離中に火災や地震などの災害が発生した場合、室内から出て避難してよく、後に罰金を科すこともないと説明した。

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