ニュース 社会 作成日:2021年7月5日_記事番号:T00097028
新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した台北市の農産物市場運営会社、台北農産運銷(北農、TAPMC)の第一青果卸売市場(万華区万大路)、第二青果卸売市場(浜江市場、中山区)と、万華区の環南市場では、全面検査を進めており、5日までに感染確認数が累計232人となった。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は4日、全体の感染確認数は減少傾向にあるが、防疫レベル第3段階(レベル3)を緩和するかは全県市で統一する方針で、台北市の市場のクラスターの状況次第と述べた。5日付自由時報などが報じた。
環南市場には前進指揮所を設置し、衛福部付属医療社会福利機構管理会(医福会)の王必勝・執行長が指揮を執る。感染の再拡大防止が力点だ(3日=中央社)
陳・衛福部長は2日、環南市場のクラスターの感染経路がまだ不明なため、防疫レベル3の規制緩和に向けた飲食業などのガイドライン(指針)はほぼ準備できたが、発表するタイミングではないと説明していた。
5日時点の感染確認数232人の内訳は、▽北農が運営する第一青果卸売市場、96人、▽第二青果卸売市場、23人、▽環南市場、113人──。▽30日以前、174人、▽1日、2人、▽2~3日、51人、▽4日、4人、▽5日、1人──増えた。大部分が台北市と新北市の市民だ。近日の検査数は、▽第一青果卸売市場、5,109人、▽第二青果卸売市場、2,458人、▽環南市場、3,572人──。
環南市場で2~3日に感染が確認されたのは40人。指揮センターによると、27人は無症状、13人は軽微な症状だった。うち16人はCt値が15~20と低く、感染から時間がたっていないとみられる。12人はCt値30以上だった。
陳・衛福部長は3日、Ct値分布から見て、環南市場は一時の感染爆発ではなく、5月中旬より数回にわたって感染が広がっていると分析した。
柯市長、「15日に効果判明」
柯文哲・台北市長は4日、卸売市場で8日に2回目の全面PCR検査を行うと表明した。5~11日には、市場関係者1万8,880人を対象に新型コロナワクチン接種を行う。7日以降は市場に入場する際、6月1日以後のPCR検査陰性証明を求め、15日以降は14日以内の陰性証明を必要とする。
柯文哲・台北市長は2日、14日後の15日に感染者数が減少するかどうかで、効果の有無が分かると述べた。
インド由来の変異株、デルタ株ではないかとの懸念に対し、指揮センター医療応変組の羅一鈞・副組長は3日、台北市と新北市の感染確認者の塩基配列検査の結果、英国変異株(アルファ株)だったと説明した。
永春市場周辺でも32人
永春市場近くの台北市信義区虎林街などで、6月1日~7月3日までに13世帯、計30人の新型コロナ感染が確認されたことを受け、台北市政府は4日、周辺10カ所に検査所を設け、大規模検査を行った。台北市政府によると、5日午前7時までに4,395人が検査を受け、PCR検査の結果が出た4,138人のうち、2人が陽性だった。陽性率は0.048%。ただ、対象となった周辺の8つの里(行政単位)に戸籍がある住民は3万7,393人で、検査数が少ないとの声も出ている。
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