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作成日:2008年8月21日_記事番号:T00009704
華宝通訊、通年出荷目標を再び下方修正か
業界関係者によると、携帯電話受託製造の華宝通訊(コンパル・コミュニケーションズ)は下半期、出荷台数が2,000万~2100万台にとどまり、通年では4,000万~4,100万台となる見通しだ。華宝は6月、主要顧客であるモトローラからの受注が減少した影響で、通年の出荷台数目標を4,800万台まで下方修正しているが、これをさらに15%程度引き下げる可能性が浮上している。21日付電子時報が報じた。
モトローラは第2四半期、世界シェアで第3位の地位を維持、下半期には30タイプの携帯電話を新発売する計画だが、華宝の受託機種とは異なり、同社への恩恵は少ないという。下半期は予想されるほどのハイシーズン需要が期待できず、出荷台数も上半期の2,010万台を大きく上回ることはないという見通しだ。
携帯電話部品業者によると、華宝はヒューレット・パッカード(HP)、パーム、モトローラからスマートフォンを受注しているが、出荷量は少ない上、本格的な出荷は2009年まで待たなければならないという。またLG電子とソニー・エリクソンの新型機種も09年出荷となっており、今年の業績への貢献は期待できないとみられる。
出荷台数目標を再度下方修正するとなれば、同社にとっては、2年連続の出荷台数減に加え、2年連続で出荷目標の下方修正を年2回行うことになる。