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陳前総統の息子夫婦、指名手配も視野に


ニュース 政治 作成日:2008年8月22日_記事番号:T00009711

陳前総統の息子夫婦、指名手配も視野に

 
 陳水扁前総統をめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑を捜査している最高検察署特別偵査組(特捜部)は21日、資金の流れに関与した疑いが濃い前総統の長男、陳致中氏とその妻の黄睿靚氏に容疑者として出頭命令を出した。2人は海外渡航中だが、9月初めまでに出頭に応じない場合には、指名手配に切り替える方針だ。22日付中国時報が伝えた。

 検察は今月15日の段階で陳前総統に出頭を求めた際、2人にも証人として出頭を要請していたが、その後の調べで2人が資金の流れを把握しており、口座を提供して海外への不正送金を助けた疑いが強まったため、容疑者として取り調べる方針を固めた。なお、同日付蘋果日報によると、陳前総統は特捜班に対し、長男夫婦が来週帰台して事情聴取に応じると伝えた。

 一方、台北地検は21日、陳前総統の資金洗浄疑惑をもみ消した疑いが持たれている法務部調査局の葉盛茂前局長の自宅、友人宅など関係先を家宅捜索した。調査局長が刑事事件に関連して家宅捜索の対象となるのは初めて。

 これに関連して、検察当局は法務部調査局資金洗浄取り締まりセンターの周有義主任を呼び事情聴取を行った。周主任によると、同センターは黄睿靚氏が英領ケイマン諸島に開設した銀行口座に関する情報を得て、直ちに当時の葉局長の報告したという。これに対し、葉局長はデリケートな事案であるため、陳聡明検察総長に直接報告すると答え、周主任は報告用の公文を準備して手渡したとされる。その後、同センターには検察当局からいかなる指示もなかったという。