中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）は８日午後、全県市の新型コロナウイルスの防疫レベル第３段階（レベル３）を26日まで延長すると発表した。期限延長は４度目。一方で、飲食業の店内飲食や屋外のレジャー施設、美術館や映画館を含む屋内施設の営業などを13日午前０時に条件付きで解禁すると予告した。陳時中・衛生福利部（衛福部）長は、26日のレベル３解除が目標で、ともに努力しようと呼び掛けた。中央社電などが伝えた。

陳・衛福部長は、細かい管理措置は業者の仕事を増やし、市民も不便だと思うが、防疫対策のために協力してほしいと呼び掛けた（衛福部疾病管制署YouTubeより）

　▽飲食店、▽伝統市場と夜市（ナイトマーケット）、▽百貨店など売り場のフードコート、▽美食区──などの飲食場所は、指揮センターが同日発表した飲食業防疫管理措置（https://www.mohw.gov.tw/cp-16-61893-1.html）に従い、▽座席間隔の確保「梅花座」やアクリル板の設置などによる、社会的距離（ソーシャルディスタンス）の確保、▽人数制限、▽実聯制（連絡先など最低限の個人情報を取得し、最大28日間保管）、▽消毒──などを遵守した上で、店内飲食を解禁できる。衛福部食品薬物管理署（ＴＦＤＡ）は、飲食店の従業員や客の感染が確認された場合は、３日間の営業停止、営業再開後11日間の店内飲食禁止と説明した。

　飲食業のほか、一部施設などの営業も、▽実聯制、▽出入り口の管理、▽入場規制、▽社会的距離の確保、▽飲食時以外の全行程のマスク着用、▽従業員の健康管理、▽感染確認者が出た場合の対応──と、主管機関のガイドライン（指針）を遵守した上で解禁する。

　対象となるのは、屋外の▽国家公園、▽国家風景区、▽レジャー施設、▽レジャー農場、▽森林レジャー区、▽植物園、▽文化園区、▽学校の校庭、▽教習所──や、屋内の▽美術館、▽博物館、▽映画館、▽無観客の芸術ホール、▽社会・教育機構、▽文化センター──、運動関連の▽プールを除く運動場、▽ゴルフ場──。９人以下の域内旅行ツアー、テレビ番組の撮影も解禁する。

引き下げ要件の瀬戸際

　▽外出時の常時マスク着用、▽屋内で５人以上、屋外で10人以上の会合禁止──をはじめ、カラオケ（ＫＴＶ）などのレジャー娯楽施設の閉鎖などの防疫レベル３の規制は続ける。

　新型コロナの域内感染確認が14日連続で100人を下回り、感染拡大が抑制されている中で、防疫レベル３延長を決定したことについて陳・衛福部長は、レベル３を引き下げる条件は▽１日当たりの感染経路不明の域内感染確認が10人を下回る、▽または１週間のクラスター（感染者集団）発生が３件を下回る──で、現在のところ、４日連続で感染経路不明の域内感染が10人を下回り、１週間のクラスター発生は３件だと指摘。条件のぎりぎりの数値で、まだ用心が必要との認識を示した。

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