ニュース 電子 作成日:2021年7月14日_記事番号:T00097213
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、京元電子(KYEC)は13日、2021年の設備投資予算を160億台湾元(約630億円)へと、従来の93億7,900万元から増額すると発表した。70.6%の上方修正で、KYECにとって過去最大規模の設備投資となる。第5世代移動通信(5G)対応スマートフォン向けや、▽人工知能(AI)、▽高性能計算(HPC)、▽相補性金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサー(CIS)──などの需要が力強く、検査に時間がかかることから、既存の生産能力では対応しきれないと判断した。14日付工商時報などが報じた。
KYECは、苗栗県の竹南工場と銅鑼工場、中国子会社の蘇州工場の生産能力を増強予定で、予算の5割をハイエンドの検査装置の購入に、2割を工場棟の拡張やクリーンルームに、残りをウエハー検査装置などに充てると説明した。予算は自社の資金や融資で賄う。
KYECは、6月に苗栗県竹南工場で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)による外国人労働者の出勤停止などが影響し、一部出荷が第3四半期にずれ込んだ。下半期には多くの新製品が量産に入る中、検査期間が長引いており、生産能力ひっ迫は来年まで続くとみられている。
iPhone向け供給開始か
アップルが今秋発売するとみられる第2世代の5G対応スマホ、iPhone13向け半導体の供給シーズンに入った。KYECをはじめ、アップルの半導体封止・検査のサプライヤーとされる台湾の7社は、12月まで受注見通しが立っているようだ。
KYECは、iPhone13の▽モデムチップ、▽Wi-Fi6やWi-Fi6E、▽光センサー、▽電源管理IC(PMIC、パワーマネジメントIC)、▽パワー半導体、▽急速充電やワイヤレス充電用IC──などの検査を手掛けるとされる。
半導体封止・検査の最大手、日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)は、▽Wi-Fi、▽ブルートゥース、▽超広帯域(UWB)、▽アンテナ・イン・パッケージ(AiP)──や、高周波フロントエンドモジュール(RFFEM)などのシステム・イン・パッケージ(SiP)を手掛けるとされる。
【図】
【全てのニュースが聴けます】
ニュース会員、労務顧問会員に加入しますと1日分をまとめて聴くことが出来ます。
●ワイズニュースの詳細とお申し込みはこちら
https://www.ys-consulting.com.tw/service/news/member.html
月額3,000元でPDFのニュース配信と音声サービスの両方をご利用いただけます。
【1日分をまとめて聴く方はこちら(会員限定)】
https://www.ys-consulting.com.tw/service/audio/news/index.html
【会員の皆様へ】
音声で聴くにはログインが必要です。1アカウントに付き1名様までご利用いただけます。
・アカウントはニュース配信先のメールアドレスとなります。
・パスワードをお忘れの場合、下記URLより再設定ができます。
https://www.ys-consulting.com.tw/repassword/
(1)メールアドレスを入力して「送信する」を押します。
(2)届いたメールからパスワードを再設定します。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722