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作成日：2008年8月22日_記事番号：T00009733
精英電脳、興英科技の全株式を取得へ
マザーボード大手の精英電脳（ＥＣＳ）が38％出資する興英科技が中国広東省深圳市に建設している工場に対し、現地当局が工事中止を命じた問題で、精英電脳は21日、投資パートナーのミリオン・アップ社が保有する興英科技株62％を買収し、同社の全株式を取得することを決めた。22日付電子時報が伝えた。
興英科技は税務上のトラブルや労働法規違反などで工事中止を命じられ、間接的に精英電脳のマザーボード出荷に影響が出ていた。工事中止命令に関して、精英電脳は当初「精英と直接関係はなく、提携合意を一方的に破棄された」としていたが、一転興英科技の完全子会社化を決めた。今後は精英電脳主導で興英科技の経営正常化が図られるとみられる。
これについて精英電脳は、「興英には将来性があり、精英からの受注だけでなく、プリント基板の生産が可能だと判断した」と説明している。興英科技の経営権を掌握することで、需要期の生産能力不足を補う狙いもあるとみられる。
