ニュース 社会 作成日:2021年7月20日_記事番号:T00097331
東京五輪に出場する台湾代表選手とコーチなど134人が19日、飛行機で台湾を出発した。しかし、選手に用意された座席が全てエコノミークラスで、一方、随行する政府関係者のみビジネスクラスに搭乗していたことが判明し、批判の声が噴出した。
戴選手(前右)らの到着を台北駐日経済文化代表処の謝長廷・代表(前左)が出迎えた(19日=中央社)
今回の五輪に台湾からは18競技に66選手が出場する。これにコーチやスタッフ、医療関係者など計179人が5回に分けて東京へ向かう予定だ。
このうち第1陣として▽バドミントン、▽射撃、▽アーチェリー、▽卓球、▽柔道、▽テコンドー、▽競泳、▽ボクシング、▽体操、▽ボート、▽カヌー──の出場者ら134人が19日に松山空港から中華航空(チャイナエアライン)のチャーター機で羽田空港へ向かった。
その後、バドミントン・女子シングルス代表で、世界ランキング1位の戴資穎(タイ・ツーイン、27)選手がインスタグラム(IG)に、「長栄航空(エバー航空)のビジネスクラスが恋しい」と投稿。これをきっかけに、かつて政府は国際大会に台湾代表選手やコーチを海外へ派遣する場合は、ビジネスクラスを手配すると確約していたにもかかわらず、今回、全員がエコノミークラスに搭乗していたことが明らかとなり、与野党の立法委員から激しい批判の声が上がった。
これに対し教育部体育署の張少熙・署長は、チャーター機のビジネスクラス用座席は36席しかないが、選手の数は多く、新型コロナウイルスの感染防止の観点からエコノミークラスの座席に間隔を空けて座る「梅花座」方式を採用せざるを得なかったと説明。この方式を採用しなければ、検査で1人でも陽性が確認された際に全員が隔離を受けることになるそうで、出発前の会議でコーチに対し選手に通知するよう要請していたが、説明が十分ではなく、選手への伝達にも漏れがあったとして謝罪した。
蔡英文総統も同日、フェイスブック(FB)を通じ、選手たちにビジネスクラスの座席が用意されず、情報が伝えられていなかったことは、配慮に欠けていたと謝罪した。台湾のために戦う選手らに不満を感じさせてしまい、非常に遺憾に思うと書き込んだ。
到着した羽田空港で実施された検査の結果、選手団全員の陰性が確認された。その後、選手は選手村や手配されたホテルに移動した。バドミントンの戴選手も、ホテルで台北駐日経済文化代表処が用意した弁当の写真をインスタグラムにアップロードし、同処に感謝の言葉を述べており、特にわだかまりは残っていないようだ。
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