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《新型肺炎》メディゲン製ワクチン、不測の事態でEUA取り消しも/台湾


ニュース 医薬 作成日:2021年7月21日_記事番号:T00097341

《新型肺炎》メディゲン製ワクチン、不測の事態でEUA取り消しも/台湾

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部長は20日、緊急使用許可(EUA)を出した高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)の新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、「変異株に対する治験や大規模な第3相臨床試験を済ませておらず、確実な効果を証明するのは難しい」と述べ、不測の事態が生じた場合には、EUAを取り消すこともあり得るとの認識を示した。

 メディゲンのコロナワクチンは、世界で初めて第3相臨床試験を行わず、「イミュノブリッジング」(治験中のワクチンと効果が確認済みのワクチンを異なるグループに接種すること)と呼ばれる手法でEUAが出されており、見切り発車ではないかとの批判にさらされている。

 世界的には第3相臨床試験の中期報告に基づき、EUAが出されているが、陳部長は「台湾では第2相臨床試験の被験者数が多く、安全性に問題はない」と説明した。

 EUAが出されたことを受け、今後は衛生福利部伝染病防治諮詢会予防接種組(ACIP)で専門家が接種の可否を判断するが、ACIPの李秉穎・召集人は「1週間以内に会合を開き、メディゲン製ワクチンの接種対象、混合接種を認めるかどうかなどを協議する」と説明した。

 輸入ワクチンとメディゲン製ワクチンの混合接種について、李召集人は「混合接種で免疫反応を強化できるとみている。被験者100~200人で3~4カ月以内に研究が完了するのではないか」と述べた。

 一方、メディゲンは同日、南米パラグアイで1,000人を対象に第3相臨床試験の実施が認められたと発表した。第3四半期の完了を予定する。

 

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