ニュース 社会 作成日:2021年7月26日_記事番号:T00097429
23日午後8時から東京・国立競技場で行われた東京五輪の開会式で、国・地域名を日本語表記の五十音順に並べて行われた選手入場の際、「中華台北(チャイニーズタイペイ)」名義で出場する台湾の選手団は、韓国(大韓民国)とタジキスタンの間と、「た」から始まる国・地域として登場した。また、台湾選手団の入場に際し、場内では「チャイニーズタイペイ」とアナウンスされたものの、中継放送したNHKのアナウンサーは、「台湾です」と表現した。これに対し台湾のネットユーザーの間では、日本の巧妙な外交戦略だと、称賛の声が上がっている。自由時報電子版などが伝えた。
国際大会では、中華民国国旗ではなく、チャイニーズタイペイオリンピック委員会旗(梅花旗)と呼ばれる旗を使用する(蔡総統FBより)
中華民国(通称台湾)という呼称は、「一つの中国」を主張する中国政府の反発によりオリンピックをはじめとした国際的な場で使用できない状況を受け、台湾は1981年、国際オリンピック委員会(IOC)と国・地域名を「チャイニーズタイペイ」とすることで合意した。
「台湾」という日本語の五十音順に基づき「た行」で入場したとの観測が浮上する中、大会組織委の高谷正哲スポークスパーソンは24日、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の「チ」ではなく、「タイペイ」の「タ」の順で行進したと説明した。台湾とIOCとの間で83年、台北の英略字の都市コードTPEに基づき、「T」のグループで入場行進することで合意したと中華オリンピック委員会のサイトにも記されている。NHKのアナウンサーが「台湾です」と表現したことで、台湾の「た」という誤解が生じてしまったようだ。
一方、蔡英文・総統は開会式終了後、フェイスブック(FB)に「どれほど大きな困難に直面しようと、台湾が世界の一員になることを止めることはできない」、「台湾選手が世界の舞台に立ったことに皆が誇りを感じている」などと書き込んだ。
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