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《ワイズ横丁》東京五輪で台湾初の金、重量挙げ郭婞淳が快挙/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年7月28日_記事番号:T00097482

《ワイズ横丁》東京五輪で台湾初の金、重量挙げ郭婞淳が快挙/台湾

 現在開催中の東京五輪で、重量挙げの女子59キログラム級に出場した台湾の郭婞淳・選手(27)が、五輪記録を更新、他の選手を圧倒し見事優勝。今大会で初めて台湾に金メダルをもたらした。

/date/2021/07/28/19guo_2.jpg郭・選手は、世界記録を更新して金メダルを獲得しないとオリンピックの旅は終わらないと語った(27日=中央社)

 原住民アミ族の血を引き、台東市の集落で育った郭・選手は、幼いころ陸上競技やバスケットボールに熱中。中学時代に重量挙げを開始し、中学3年の時に域内大会で優勝を果たすと、高校1年で早くも台湾代表選手養成チーム入りし、世界の舞台でも徐々に頭角を現すようになった。

 そんな中、2014年に右太もも筋肉の70%を断裂する大けがを負い、一度は競技への復帰が危ぶまれる状態に陥った。しかしコーチや医師の励ましを受け、懸命のリハビリを続けた結果、16年のアジアウエイトリフティング選手権で優勝し、復活を果たした。

 16年のリオデジャネイロ五輪では金メダルを期待されながら3位に終わり、郭選手はまたしても失意の日々を過ごすことになったが、翌年、台北市で開かれた夏季ユニバシアードで世界記録を更新して優勝し、再び自信を取り戻した。

 これ以降、郭選手は59キロ級で敵なしの女王の座に君臨。台湾メディアから「挙重女神(重量挙げの女神)」と称されるようになった。

 今回の東京五輪でも当然、金メダル獲得が有力視された。プレッシャーが高まる中、スナッチで郭選手が最初の試技となる100キロに挑んだが、その時、他の選手は既に3回の試技を終え、しかも最高記録は96キロという状況だった。郭選手はその100キロを軽々と成功させると、103キロまで記録を伸ばし、レベルの違いを見せ付けた。クリーン&ジャークでも他の選手を大きく上回る133キロを挙げ、危なげなく金メダル獲得を決めた。

 その後、バーベルの重さを一気に141キロまで上げ、目標としていた「(自身の持つ)世界記録を更新しての金獲得」に挑んだ。ただ、もう力が残っていなかったようでバーベルを肩まで引き上げた時点で倒れ込んでしまったが、その顔には満足そうな笑顔が浮かんでいた。

 終わってみるとスナッチ、クリーン&ジャーク、トータルの全てで五輪記録を更新する快挙を達成していた。

 試合後のインタビューで郭選手は、日本入りした後に左太ももを負傷していたことを明らかにし、「世界記録を更新したいと心から願っていたが今回はだめだった。また次がんばります」と早くも3年後の五輪を見据えた。

 また、重量挙げでは女子64キロ級でも台湾の陳玟卉・選手(24)が銅メダルを獲得。これにより台湾が獲得したメダル数は6個となり、シドニー五輪(00年)、アテネ五輪(04年)の5個を上回り、早くも過去最多を更新した。