ニュース 電子 作成日:2021年8月2日_記事番号:T00097539
消息筋によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、2022年2月以降に台湾中油(中油、CPC)の高雄市楠梓区の高雄製油所跡地の整備後の用地26.74ヘクタールを取得して、7ナノメートル製造プロセス工場を建設し、24年に量産を開始する予定だ。高雄市政府がTSMCに誘致を働き掛け、既に合意に達しているとされる。2日付中国時報などが報じた。
TSMCは1日、当社は台湾を主要な生産拠点とし、いかなる可能性も排除せず、これまで通り、各地区の管理局と▽新竹地区、▽台中市、▽高雄市──で半導体工場に適した用地を検討するとコメントした。
消息筋によると、CPCの高雄製油所跡地の面積は約238ヘクタールで、うち汚染のある工場エリアは161.63ヘクタール。段階的に浄化作業が行われ、TSMCの工場候補地とされる第3工場地区の26.74ヘクタールは、22年2月に整備が完了する見通しだ。
消息筋によると、TSMCと高雄市政府は過去3~6カ月の間に2回以上の会合を行った。TSMCの新工場の草案はまとまっており、高雄市政府から用地の引き渡しを待っている段階だ。7ナノ工場になるとは限らないとの見方もある。
TSMCの高雄新工場の候補地については昨年末、開発中の南部科学園区(南科)橋頭科学園区(高雄市燕巣区、橋頭区)や高雄園区(高雄市路竹区)も取り沙汰されていた。
竹科2ナノ、24年量産開始か
行政院環境保護署(環保署)が28日、環境影響評価(環境アセスメント)審査委員会大会(環評大会)を開き、新竹科学園区(竹科)宝山用地(新竹県宝山郷)を約90ヘクタール拡張する第2期拡張計画を承認したことを受け、TSMCは近く、2ナノ製造プロセスを採用する超大型工場(ギガファブ)「Fab20」で4基を建設するための用地取得手続きを開始し、22年上半期にも着工するとみられている。
設備業者は、23年下半期に工場2基が完成し、設備を搬入する予定で、24年下半期にも量産段階に入ると話した。工場全4基の量産開始は25~26年ごろで、最終的な月産能力は10万枚以上と予想した。
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