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男子ゴルフで潘政琮が銅メダル、異例の7人プレーオフ制する/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年8月2日_記事番号:T00097559

男子ゴルフで潘政琮が銅メダル、異例の7人プレーオフ制する/台湾

 埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部で1日、東京五輪の男子ゴルフが最終日を迎え、3位タイで並んだ7人による異例のプレーオフが行われた結果、台湾の潘政琮・選手(29)がこれを制し、見事銅メダルを獲得した。グリーン上でキャディーを務めた妻の林盈君さんと抱き合い、喜びのキスを交わした。

/date/2021/08/02/19golf_2.jpg潘選手は、7人でのプレーオフはPGAツアーなど大きな大会でもあまりないことで、自身のゴルフ人生で最も刺激的な試合だったと話した(1日=中央社)

 1991年、苗栗県に生まれた潘選手は、自宅近くのゴルフ場で母親がキャディーとして働いていたことから5歳でゴルフクラブを握るようになった。父親の潘栄和さんのコーチの下、毎日練習に明け暮れ、順調に才能を開花させていった。2006年にドーハで開催されたアジア大会に15歳の若さで出場し、個人で銀メダル、団体で銅メダルの快挙を達成した。

 潘選手はさらに実力を磨こうと06年に米国へ留学。言葉と文化の違いに苦労しつつも、努力を重ね、13年に台湾人選手として初めて世界アマチュアランキング1位の座に就いた。14年に韓国の仁川で開かれたアジア大会では個人、団体ともに金メダルを獲得した。

 15年にはプロに転向し、16年のリオデジャネイロ五輪では30位という結果に終わった。しかし、19年に台湾人選手として32年ぶりとなるPGAツアー優勝を成し遂げ、10年にこの世を去った父親との約束を果たした。

 そして今回の東京五輪、29日に行われた第1ラウンドで潘選手は、3オーバーで出場60人中57位と大きく出遅れたが、連日の台湾人選手のメダル獲得のニュースを耳にし、「自分も表彰台に立ちたい」と奮起。2日目と3日目を5アンダーで回ると、最終日は8アンダーのトータル15アンダーで終え、日本の松山英樹選手(29)や米国のコリン・モリカワ選手(24)ら6人と並び、銅メダルを争うプレーオフに突入した。

 他の選手が次々と脱落していく中、4ホール目で一騎打ちとなったモリカワ選手がボギーとしたのに対し、潘選手はパーパットを沈め、銅メダルを手中にした。

 潘選手は「3位になってこれほど興奮したことはない」と語った。「アジア大会で金メダルを取った後、次の目標は五輪に定めていたので、今回のメダル獲得でパズルの最後のピースが埋まった」と喜びを述べた。

 潘選手の母親は現在も現役のキャディーとして働いており、1日もいつも通り朝早くからゴルフコースに出ていた。銅メダル決定のニュースを聞くと、「(天国の)夫に、あなたが教えた息子が大きなことを成し遂げたと伝えなくちゃ」と喜んだ。