中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）の４日発表によると、新北市の家庭で新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）が発生し、７人の感染が確認された。うち姉妹がそれぞれ、百貨店大手、遠東百貨（ファーイースタン・デパートメント・ストアズ）の板橋区の板橋店、台北市中正区の宝慶店に勤務していた。新北市のクラスターは、板橋区の板橋国泰医院の患者や外国籍ヘルパーらのクラスターを含め２件となった。５日付自由時報が報じた。

侯友宜・新北市長は４日、市内の感染の連鎖は断ち切れておらず、毎日指標となる数値を観察し、異常があれば防疫対策を引き上げると述べた（４日＝中央社）

　遠東百貨は、４日に板橋店の従業員852人の検査を行い、全員の陰性を確認したと説明した。５日より営業を再開し、従業員には入館の際、簡易検査の陰性証明の提示を義務付ける。

　台北市政府衛生局は、遠東百貨の宝慶店を４日から休業とし、営業再開は７日になると説明した。

　指揮センターは４日、板橋国泰医院の患者５人の感染確認を発表した。板橋国泰医院のクラスターは計10人。

特殊交友圏、接触者１人が感染

　また、指揮センターが４日発表した桃園市の感染確認者１人、68歳の男性（第１万5,839例）は、「特殊交友圏」メンバー（第１万5,803例）の家族（第１万5,800例）と接触していた。「特殊交友圏」の追跡調査では、これまでに家族ら８人の感染が確認されている。

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