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《ワイズ横丁》今年も開催の雲林虎尾「普度」、鎮長大暴れの防疫動画が話題/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年8月6日_記事番号:T00097651

《ワイズ横丁》今年も開催の雲林虎尾「普度」、鎮長大暴れの防疫動画が話題/台湾

 毎年の中元節(旧暦7月15日、2021年は8月22日)に、この世にやって来た霊をもてなし、供養する「普度」と呼ばれる行事が、各地の道教廟(びょう)や寺院で行われる。このうち、規模の大きさから「台湾2大普度」の一つに数えられる雲林県虎尾鎮の普度は、今年も例年通り実施が予定されている。新型コロナウイルス感染状況を考慮し、鎮公所(役場)がこのほど注意喚起の動画を製作し、公開したところ、その内容が話題を呼んでいる。

 旧暦7月(21年は8月8日~9月6日)は「鬼月」と呼ばれ、地獄の門が開いてさまざまな霊がこの世に来て悪さをすると言い伝えられている。こうした霊を供養するために開かれるのが普度で、虎尾鎮では毎年1,000テーブルを用意し、豚肉や氷の彫刻、爆竹の発射台といった大量の供え物を並べる盛大な行事を開催しており、多くの観光客を呼び寄せている。

 新型コロナウイルス域内感染リスクが懸念される中、虎尾鎮公所は感染防止を優先し、規模を縮小して今年も普度を実施することを決めた。誰でも好きな時にふるまいの料理を食べることができる宴席や屋台エリア、歌やダンス用のステージは全て設置を取りやめる。

 また鎮公所は、普度を見物に訪れる市民や観光客向けに感染予防のための注意を促す短編動画を製作した。その中で、閻羅王(閻魔)率いる霊たちの「人間界ツアー」のガイド役を務めた丁学忠・鎮長は、幽霊やキョンシーたちに、お札でできたマスクを着け、社会的距離(ソーシャルディスタンス)を確保するよう要求。マスクを着けようとしない幽霊を見るや、躊躇なくこん棒で繰り返し殴打し、「あの世から来た者に陽性者は出ないとでも思っているのか!」と怒鳴り付けた。

 さらに丁鎮長は、霊たちに検温を要求。鎮議会の林嘉弘・主席が扮する閻羅王の額に体温計を当て「0度」と表示されるや、丁鎮長は再び頭に血を上らせ、閻羅王に後ろを向かせて肛門に体温計を突き刺すという暴挙に出た。その結果、「36.5度」と表示され、鎮長がようやく「全員問題なし」と宣言し、「虎尾鎮へようこそ!」と叫ぶと、霊たちから歓声が上がった。

 このコミカルな防疫動画はインターネット上で反響を呼んでおり、感染防止の注意喚起という目的は達成できたようだ。

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