新型コロナウイルス感染症ワクチンの在庫が少なく、２回目の接種用のワクチンを中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）が確保していないのではないかとの疑問に対し、指揮官の陳時中・衛生福利部（衛福部）長は９日、１回目の接種率引き上げが優先目標だと語った。２回目の接種を完了すれば、接種した個人の保護力は強まるが、集団免疫の観点からは、１回目の接種人数が多い方が望ましいと説明した。10日付工商時報などが報じた。
アストラゼネカ（ＡＺ）のワクチンの在庫は40万9,000回分、モデルナは63万回分だ。１日当たり15万〜20万回分のペースで接種が進んでいることから計算すると、５〜７日で使い切る見通しだ。
９日時点のワクチン接種人数は延べ922万8,263人。接種率は人口カバー率が37.11％、延べ接種回数の人口比は39.32％だった。
システム誤植、1500人予約
11日に開始するモデルナのワクチンの２回目の接種について、接種意思登録・予約システムに誤植があり、対象者ではない優先順位８位の65歳以上の高齢者のうち１回目の接種から10週間が経過していない人も予約が可能となっていたことが分かった。陳・衛福部長は、誤植による予約者は約1,500人で、予約作業が完了している場合は、２回目の接種を受けることができると説明した。
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