ニュース 医薬 作成日:2021年8月17日_記事番号:T00097829
ワクチンメーカーの聯亜生技開発(UBIアジア)が申請していた新型コロナウイルス感染症ワクチンの緊急使用許可(EUA)が認められなかった。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は16日、専門家会議による審査の結果、中和抗体価が比較対象のアストラゼネカ(AZ)のワクチンの数値を下回ったことを理由に挙げた。17日付自由時報が伝えた。
UBIの第2相臨床試験責任者である中国医薬大学附設医院の黄高彬・副院長は「衛福部食品薬物管理署(TFDA)が定めた基準は中和抗体だけであり、T細胞の反応は含まれていない。(UBIのワクチンは)T細胞の反応は優れている」と述べた。
UBIは財団法人医薬品査験中心(CDE)とTFDAに異議を申し立て、変異種のデルタ株でアストラゼネカのワクチンとの比較を行うよう申し入れる方針だ。
緊急使用許可は下りなかったものの、今後の第3相臨床試験でワクチンの保護能力が証明されれば、UBIのワクチンが認可される可能性は残されている。
ただ、UBI側は第3相臨床試験には多額の費用がかかるため、試験を実施するかどうかは今後検討の上決定するとした。
政府は当初UBIのワクチン500万回分の調達を計画していたが、緊急使用許可が下りなかったことで、ワクチン供給体制に影響も懸念される。その点について、陳・衛福部長は「ワクチン供給に空白期が生じるかどうかは、海外からの到着量による」との認識を示した。
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