台湾のワクチンメーカー、高端疫苗生物製剤（メディゲン・ワクチン・バイオロジクス）の新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種がきょう23日、始まった。蔡英文・総統が午前７時半ごろ、率先して接種した。テレビやインターネットで生中継された。安全性と有効性をアピールし、接種率向上を図る狙いだ。中央社電などが報じた。
蔡・総統は、台湾大学医学院体育館（台北市中正区）でのワクチン接種後、動線はスムーズで、すぐに接種が終わり、痛みもないとツイッターに投稿した（23日＝中央社）
メディゲンのワクチンは61万4,000回分が検査を完了したが、20日正午の期限までに、接種予約を完了したのは59万9,000人にとどまった。
中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）は21日、ワクチン接種意思登録・予約システムで16日午後２時以降にメディゲンのワクチンの接種意思を登録した人を対象に、23日午前10時〜24日午後６時に予約を追加で受け付けると発表した。27〜29日に接種できる。
反対派、住民投票提案へ
一方、医師の蘇偉碩氏と王文心氏は20日、記者会見を開き、メディゲンのワクチンが第３相臨床試験を完了しないまま、緊急使用許可（ＥＵＡ）が認められた過程を違法とし、ＥＵＡ撤回を求める住民投票の共同提案人10万人を募ると発表した。野党・国民党の江啓臣・主席が支持を表明した。
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