ニュース 運輸 作成日:2021年8月24日_記事番号:T00097947
死者49人、負傷者213人を出した4月2日の台湾鉄路(台鉄)特急太魯閣(タロコ)号脱線事故について、国家運輸安全調査委員会(運安会、TTSB)は23日、事実関係の報告書を発表し、事故原因となった線路に転落した作業車を使用していた現場脇の工事の安全管理上で、緊急時の通報のための24時間体制での監視員を配置していなかったなど、6件の不備があったと指摘した。24日付中国時報などが報じた。
TTSBの李綱・委員は、事故当時の映像を再現した動画で、タロコ号がトンネルを抜けて線路上の作業車に衝突するまでわずか7秒で、ブレーキを掛けても事故は避けられなかったと説明した(23日=中央社)
TTSBは、台湾鉄路管理局(台鉄局)や業者の中棪工程顧問(C.Y.Lエンジニアリング・コンサルティング)、聯合大地工程顧問(ユナイテッド・ジオテック)、東新営造が、▽監視員の配置を含む緊急時の通報措置、▽現場の出入りの管理、▽施工者の訓練と現場の管理、▽施工の申請と通報、▽重機の管理、▽フェンスなど現場の防護措置──を怠っていたと指摘した。
また報告書によると、死亡した乗客47人のうち、30人は立ち席の乗客で、座席指定券で乗車していた13人より多かった。TTSBは、台鉄の立ち席の販売方法を改めるよう提案する方針だ。
TTSBは、事故の分析や改善策などをまとめた最終報告案を来年4月に発表する予定だ。
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