中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）は25日、独ビオンテック（ＢＮＴ）の新型コロナウイルス感染症ワクチンの台湾への出荷が、８月下旬に早まる見通しと発表した。政府高官によると、早ければ８月末か９月初めに、約200万回分が数回に分けて届く。26日付自由時報が報じた。
指揮センターは、ＢＮＴのワクチンは学生に接種すると説明した。ＢＮＴのワクチンは12〜18歳の青少年にも接種可能で、９月の学校の新学期シーズンが迫っているためだ。教育部の統計によると、12〜18歳の学生は120万人。
自由時報が政府高官などの話を基に報じたところによると、台湾に急きょ出荷されることになったのは、中国が緊急使用許可（ＥＵＡ）を認めなかったため余ったＢＮＴのドイツ工場生産のワクチンだ。指揮センターは、包装用の箱に製品名の「復必泰（コミナティー）」、ラベルに販売代理業者の中国の上海復星医薬と中国語で記載されており、従来の取り決め通りではないが、▽台湾への到着が早まる、▽ドイツ工場で製造、包装され、安全性に懸念はない──として、受け入れを決めたと説明した。
また消息筋によると、ＢＮＴのワクチンは11月までに750万回分が台湾に届くようだ。
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