104人力銀行の最新調査によると、6月の卒業シーズンから2カ月が過ぎた現在、いまだ就職先が決まらず、職探しを続けている新社会人は64%に上ることが分かった。昨年同時期の調査では47.1%だった。大部分の新社会人が6社以上の企業に履歴書を送り、41社以上に送っている人も17%を上回った。しかし4割が面接まで残った回数を「1~3回」と答え、22.5%の回答者が「面接まで残ったことがない」と答えた。27日付聯合報などが報じた。
調査によると、職務別では「行政・総務(一般事務)」が現在最も競争が激しくなっており、一つのいすを8人以上で争っている状態だ。2番人気は「人力資源職務(人事)」で平均7倍の競争率、調達・資材・倉庫管理、バイテク研究開発(R&D)、運輸・物流も競争率が平均6倍となっている。
一方採用する企業側からも、「良い人材の獲得が難しい」との嘆きが聞こえている。1,000人以上の人事責任者への調査によると、意中の人材が見つかる確率は18人中1人だ。奇美電子(CMO)人力資源部の蘇立瑩主管も、「専門的なバックグラウンドを持つ人材で、積極的に入社を考える人材は半分にも満たない」と話している。
また、今年の新社会人の初任給は、平均2万4,008台湾元(約8万3,500円)で、学歴別平均では、▽博士、4万1,250元▽修士、3万3,254元▽学部卒、2万3,088元▽専門学校卒、2万1,887元――となった。一方、現在求職中の新社会人の希望する給与額は平均2万6,616元で、現実とは2,600元の開きがある。