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《新型肺炎》パイロットと家族の4人がデルタ株感染、7日間は要観察(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年9月6日_記事番号:T00098214

《新型肺炎》パイロットと家族の4人がデルタ株感染、7日間は要観察(トップニュース)/台湾

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は6日午後の記者会見で、輸入症例の長栄航空(エバー航空)の貨物機パイロット(第1万6,120例)と同僚(第1万6,119例)、パイロット(第1万6,120例)の桃園市の高校に通う息子(第1万6,122例)が新型コロナウイルス変異株、デルタ株に感染していたと発表した。息子(第1万6,122例)の感染確認を受けて実施した大規模検査については、6日時点で全校生徒や接触者など計2,888人から新たに感染は確認されなかったと説明した。指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は5日、状況悪化の兆しはみられないが、今後7日間は観察が必要と指摘した。中央社電などが伝えた。

/date/2021/09/06/00top_2.jpg息子(第1万6,122例)が通う高校は4日深夜、消毒作業を実施した(4日=中央社)

 指揮センターは1日、アストラゼネカ(AZ)の新型コロナワクチンを2回接種後、8月28日に米国から入境したエバー航空のパイロット(第1万6,066例)のデルタ株への感染確認を発表した。3日には▽同じシカゴ線勤務のパイロット(第1万6,120例)、▽同僚(第1万6,119例)、▽パイロット(第1万6,120例)の息子(第1万6,122例)──の新型コロナ感染を発表した。指揮センターの6日発表によると、パイロット(第1万6,066例)と、3日に感染確認を発表した3人では、デルタ株のゲノム配列が異なる。

 シカゴ線に8月21日〜9月3日に勤務していた乗組員への検査が行われ、6日時点で277人が陰性だった。3人は検査結果待ち。3人は海外におり、検査待ちだ。エバー航空のシカゴ線の乗組員は台湾入境後、指定の施設で14日間の検疫措置を取り、入境日と検疫期間中に計3回検査を実施する。

 パイロット(第1万6,120例)と同僚(第1万6,119例)の接触者への検査は、298人が陰性、16人が結果待ち。息子(第1万6,122例)以外に新たな感染確認は出ていない。

 息子(第1万6,122例)の接触者232人はいずれも陰性だった。高校の関係者2,656人も全員陰性だった。

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 指揮センターは3日、息子(第1万6,122例)の新型コロナ感染確認を受け、15日に予定していた航空会社の乗組員に対する防疫規定の強化を即日開始へと前倒しすると発表した。長距離フライトの乗組員がワクチン接種済みの場合、▽外出制限「居家検疫」を5日間実施し、PCR検査を1回実施、▽毎日の行動や接触者を記録するなど対策を強化した「自主健康管理」(手洗い、外出時のマスク着用、公共の場所への出入り自粛など)を9日間実施し、PCR検査を2回実施──などの内容だ。

全土110万人に警告メール

 指揮センターは4日午後2時半に、感染が確認されたパイロットや家族が8月13日〜9月2日に訪れた場所と同じ場所を同じ時間帯に訪れた市民に対し、警告ショートメッセージを送信した。立ち寄り先は桃園市以外に▽台北市、▽新北市、▽新竹市、▽苗栗県、▽高雄市──と広範囲にわたり、警告ショートメッセージ先は110万件と、5月以降の市中感染拡大のきっかけとなった台北市万華区の60万件を上回り、新型コロナ関連で過去最大規模となった。

 驚いた市民が慌てて検査所に駆け込み、台北市や新北市、桃園市で検査数が急増したことを受け、陳・衛福部長は5日、輸入症例はデルタ株感染の確率が高いことから、従来より接触者の範囲を広げて警告ショートメッセージを送信したと説明した。その上で、ショートメッセージを受け取ったからといって必ず検査が必要なわけではなく、感染が疑われる症状があれば、検査を受けてほしいと述べた。

エバー航空、シカゴ線を運休

 エバー航空は4日、シカゴ線のパイロット3人の新型コロナ感染を受け、シカゴ線の一時運航停止と、同社の全パイロット、約1,500人のPCR検査実施を発表した。

 またエバー航空は、パイロット(第1万6,120例)が8月26日に帰台後、強化版「自主健康管理」の期間中に▽友人と会食、▽診療所の受診前に、地方政府の衛生局に事前連絡しなかった──ほか、台北〜オーストラリア・ブリスベン線の勤務前の健康声明書記入が不十分だったとして、懲戒解雇処分を決定した。

新北・新竹も防疫対策強化

 新北市政府と新竹市政府は3日、指揮センターが桃園市の会合や集会の人数上限を9日まで、屋内で50人、屋外で100人に引き下げるなど防疫対策を強化したことを受け、同様の措置を取ると発表した。

 侯友宜・新北市長は、新北市と桃園市は生活圏が重なるためと説明した。

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