ニュース 社会 作成日:2021年9月6日_記事番号:T00098235
長栄航空(エバー航空)の台湾籍パイロット(第1万6,066例)が今月1日、感染力の強い新型コロナウイルスの変異株、デルタ株に感染したことが確認された後、同僚2人およびその家族もデルタ株への感染が疑われる中、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は4日、パイロット3人とその家族が8月13日~9月2日に立ち寄った場所に居合わせた市民にショートメッセージサービス(SMS)を通じて110万件の警告文を送信した。受け取った市民が慌てて各地の病院や検査所に押し寄せた。
新北市の簡易検査所は5日、2,430人が検査に訪れ、半数以上の1,262人がショートメッセージの警告文を受け取っていた(5日=中央社)
指揮センターの荘人祥・報道官によると、今回デルタ株への感染が確認されたパイロット(第1万6,066例)と、新型コロナウイルス(6日午後2時にデルタ株感染と発表)への感染が確認された同僚の2人(第1万6,119例、第1万6,120例)、および第1万6,120例の高校生の息子(第1万6,122例)が訪れた場所の電子データを基に、接触者または感染者の訪問地に居合わせた人を対象に警告メッセージが送信された。
対象となる期間が約半月に及ぶこと、および感染者が訪れた場所が▽台北市、▽新北市、▽桃園市、▽新竹県市、▽苗栗県、▽高雄市──と広範囲にわたることから、メッセージの送信件数は110万件となり、新型コロナの流行が始まって以来、最大規模となった。
また指揮センター指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長が、8月13日以降に新型コロナ感染症が疑われる症状が出た場合、速やかに病院または近くの検査所で検査を受けるよう呼びかけたこともあり、メッセージを受け取った市民の中には自身の感染に不安を抱き、検査を受けて安心したいと考えた者が多かったようだ。
特に台北市、新北市、桃園市などの検査施設では5日、検査希望者が普段より大幅に増加した。一部では1日の検査可能人数を引き上げる対応を取った。
また、コンビニエンスストアでは、自宅で新型コロナウイルスへの感染の有無を調べることができる簡易検査キットの販売数が普段の4~5倍に増加した。薬局でも20~30%増加するなど、警告メッセージ送信の影響がみられた。
一方で、メッセージを受け取った市民からは、対象期間が長過ぎる上、いつどこで接触した可能性があるのか具体的な説明がないため、いたずらに不安を煽る結果となっていると批判する声も出た。また8月23日に帰台し、その後隔離施設に滞在しているという市民は、妻と2人で計8件の携帯電話番号を利用しているが、うち1件で警告メッセージを受け取ったと明らかにし、どういった条件に基づいて送信しているのかと疑問を呈した。
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