ニュース 社会 作成日:2021年9月7日_記事番号:T00098266
台北市立動物園の昆虫館では現在、任天堂の人気ゲームソフト『あつまれ どうぶつの森』に登場することで知られる台湾最大のガ(蛾)、ヨナグニサン(中国語名・皇蛾)が展示されている。このガは羽化した後、約2週間しか生きられず、今月を逃すと来年まで見られないため、同園では興味がある場合は9月中に来園するよう呼び掛けた。
ヨナグニサンはかつて動物園周辺でよく見られたが、近年は開発が進んだことで、偶然見掛けることが少なくなっている(台北市立動物園リリースより)
ヨナグニサンはヤママユガ科の一種で、台湾や中国、東南アジアのほか、与那国島を含む沖縄県の八重山諸島にも生息する。羽を広げた幅は25~30センチメートルにも及び、台湾だけでなく日本でも最大、世界では2番目に大きいガとされている。
そんなヨナグニサンが台北市動物園の昆虫館で飼育されるようになったのは昨年8月末、園内に飛来した1匹に飼育員の陳信雄さんが興味を持ったことがきっかけだ。
陳さんはその後、森林に生息するヨナグニサンを捕獲しようと、夜な夜な近くの道教寺院、指南宮に出掛けたが、結局昨年はオスを数匹見かけただけにとどまった。
今年4月、指南宮で出会った男性から送られてきた写真の中にメスのヨナグニサンが産卵している画像を発見。すぐにこの男性の協力を得て卵の捕獲に成功した。
ヨナグニサンは4~10月にかけて年に数回産卵を行い、幼虫、さなぎを経て3~4カ月で成虫となるため、台北市動物園のヨナグニサンは第2世代に入っている。4~5月と8~9月に成虫期を迎えるが、成虫は口が退化し、食べ物を一切口にせず、子作りに専念するため、2週間ほどしか生きられない。
台北市立動物園は今年、新型コロナウイルス感染症の域内感染拡大の影響で、5月15日から一時休園したが、8月1日に参観者の受け入れを再開した。飼育員の陳さんは、幼虫がさなぎになるちょうど良い時期を市民に見てもらえると喜んでいる。
動物園によると、今の時期は成虫期の末期にも当たり、運が良ければまだ羽化の様子を目にすることができるという。さらに、ヨナグニサンは幼虫のまま冬を迎える場合、口から出す糸で木の葉をつなぎ合わせたまゆを作るが、その様子が見られる可能性もあるそうだ。
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