ニュース 運輸 作成日:2021年9月9日_記事番号:T00098298
海運大手の長栄海運(エバーグリーン・マリン)は8日、子会社のエバーグリーン・マリン(アジア)が小型フルコンテナ船24隻、計約6万TEU(20フィートコンテナ換算)分の建造を発注すると発表した。発注額は9億5,800万〜10億9,800万米ドル。今年3月に発表した、1万5,000TEUフルコンテナ船20隻の発注に続く大規模な造船計画だ。世界的な海運市場の好況が続く中、相次ぐ造船で需要を取り込むほか、2023年から世界の大型外航船に対して適用される新たな二酸化炭素(CO2)排出規制に合わせ、船舶の更新を進める狙いのようだ。9日付経済日報などが報じた。
長栄海運のイメージカラーは緑色で、世界5位入りの「グリーンの奇跡」が期待されている(8日=中央社)
25年にも世界5位へ
長栄海運が今回新造するコンテナ船は、▽1,800TEU、2隻、▽2,300TEU、11隻、▽3,000TEU、11隻──。1隻当たり2,800万〜5,100万米ドル。造船の相場は現在、昨年同期の3倍以上に上昇している。東南アジア航路に投入すると予想される。
長栄海運が現在保有するコンテナ船は203隻で、輸送能力は139万TEU余り。内訳は、▽自社船が116隻、約69万TEU、▽用船が87隻、約70万TEU──。年内に2万4,000TEUの超大型コンテナ船3隻を含む、全13隻の引き渡しを受ける予定で、21〜22年の2年間で輸送能力は15%増強する見通しだ。
今回新造する小型コンテナ船を合わせ、25年までに79隻、約72万TEU分の受け取りを控えており、引き渡し完了後には世界5位以内に返り咲く可能性がある。
売上高2.65倍
長栄海運が8日発表した8月の連結売上高は前月比9%増、前年同月比2.6倍の500億2,000万台湾元(約1,990億円)で、初めて500億元の大台に乗った。証券会社は、▽国際海運運賃の上昇のほか、▽3月下旬にエジプトのスエズ運河で座礁した大型コンテナ船「エバー・ギブン(長賜輪)」の欧州航路への復帰、▽2万4,000TEU級の超大型コンテナ船「エバー・エース(長範)」の欧州航路への投入──が貢献したと分析した。
10日に2万4,000TEU級の超大型コンテナ船「エバー・アクト(長儀輪)」が欧州航路に、月末までに1,800TEU級のコンテナ船2隻が近海航路に投入される予定で、9月の売上高は過去最高を再更新する見通しだ。
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