ニュース 政治 作成日:2021年9月9日_記事番号:T00098313
国民党統治下で行われた迫害や人権侵害の真相究明を進める行政院促進転型正義委員会(促転会)は8日、蒋介石・元総統を記念した建築物である台北市の中正紀念堂を、権威主義を反省する歴史公園と位置付け、蒋・元総統の銅像を撤去する内容の計画案を明らかにした。9日付自由時報が報じた。
中正紀念堂は1980年に完成し、一般に公開された(8日=中央社)
促転会は、「中正紀念堂園区の建設計画自体が権威主義による統治の産物だった。整備当時は『公園』と称していたが、設計は利用者に権威統治者を崇拝させるもので、公園としての実体に欠けている」とし、民主化が進行した現在、権威主義の歴史を反省し、もっと公共性を帯びた都市空間として転換を図るべきだと説明した。
特に銅像の撤去は優先事項としたい構えで、促転会は「撤去は、▽民主主義憲政秩序の確立、▽権威主義統治の合法性否定、▽人権侵害事件による歴史的教訓の記憶──という指標的意義がある」と指摘した。建物は権威主義統治を反省する「生きた教材」として保存する方針だ。
総統府の張惇涵・報道官は「台湾は多元的社会であり、関連する論議が進んでいるところだ。さらに意義ある対話を行い、多くの共通認識が生まれることを期待している」とコメントした。
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