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《ワイズ横丁》オレオレ詐欺が新手口、通信設備をタクシーに設置/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年9月10日_記事番号:T00098344

《ワイズ横丁》オレオレ詐欺が新手口、通信設備をタクシーに設置/台湾

 新型コロナウイルス感染症の流行により、自宅で過ごすことが多くなった市民を狙い、インターネットや電話を通じた詐欺事件が増えている。こうした詐欺を働くグループは市民を騙す手法を巧妙化させるだけでなく、警察の目を逃れる技術も次々と「発明」しており、このほどタクシーに機材を積み込み、移動サーバールームとして使用していたグループが摘発された。

/date/2021/09/10/18taxi_2.jpgカーゴルームの下に隠されていたサーバー機材(10日=中央社)

 今回摘発された詐欺グループは、無作為に選んだ番号に電話をかけ、「猜猜我是誰(私が誰か分かる)?」と質問して相手が答えた人物になりすまし、借金を申し入れるという、日本の「オレオレ詐欺」に似た手口で相手から金をだまし取っていた。

 こうした電話を使った詐欺は通常、中国から台湾へ電話をかけるが、台湾域内からの発話を装い、相手を安心させるほか、通話料金を節約する目的で、台湾に設置したサーバールームを中継させる手法が取られる。

 このサーバールームは、デイリーマンションなどの賃貸住宅が設置場所に利用されることが多いが、場所が固定されるため、警察に発見されやすいという難点があった。

 技術の発達によりサーバールームに必要な機材の小型化が進み、スーツケース型サーバールームも出現。その結果、転々と場所を変えて警察の捜査を逃れることを可能にする「サーバータクシー」が発明されたというわけだ。

 今回、摘発されたグループは、台南市の運転手が所有するタクシー後部のトランクをサーバールームに改造して使用していた。この運転手はトランクを月3万〜4万台湾元(約12万〜16万円)で詐欺グループに貸し出すことで「副業収入」を得ていた。

 警察は詐欺グループを特定した後、このグループが使用するサーバーがかなりの速さで移動することに気づき、不審に思っていたが、容疑者を逮捕した後にタクシーが使われていたことを知り、納得したという。

 警察は既に同様のサーバータクシー6台を摘発しており、いずれも中国アモイ市のサーバーと連結されていたそうだ。なおこの詐欺グループの被害者は100人を超え、被害額も3,000万元余りに上るとみられる。

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