ニュース 社会 作成日:2021年9月14日_記事番号:T00098415
台北市万華区の伝統市場、東三水街市場では、地元産業の振興を目的として、市場内店舗のシャッター180枚(約386メートル)にグラフィティ(スプレーやフェルトペンなどを使い、壁などに描くエアロゾールアート)を描く、ウォールアート化プロジェクトが進められている。13日に成果発表会が開かれた。
細長い路地の両側のシャッターに、夏の果物や秋の稲穂、台湾の風景などが描かれている(13日=中央社)
東三水街市場は、日本統治時代に開設された公設市場が前身の、新富町文化市場に隣接する伝統市場。細長い路地が数百メートルにわたって続くアーケード街となっている。
近年、蕭銘宏・自治会長の指揮の下、通路の路面やアーケードの張り替えや側溝の清掃などに取り組み、伝統市場につきまとう「暗くてじめじめした」イメージの払拭(ふっしょく)に努めている。
こうした取り組みの一環として、台湾、香港、オランダ、スペインのグラフィティアーティスト5人に市場内店舗のシャッターに作品を描いてもらい、歴史文化と新しい文化が融合した現代市場に生まれ変わらせるプロジェクトが始動した。
各商店は、自発的にシャッターを洗浄したり、ペンキを塗り直したりするなど積極的に協力。グラフィティを通じて万華区に新たな活力が生まれてほしいという機運が高まった。
各アーティストは、新型コロナウイルスの防疫レベルが第2段階(レベル2)に引き下げられた7月27日から作業を開始。「二十四節気」をテーマとして、市場の日常や万華区の伝統文化を取り入れたグラフィティをシャッター180枚の上に描いていき、最終的に全体として長さ386メートルにも及ぶ巨大アートが誕生した。
完成した作品を見た周辺住民は、とても美しくて、以前の薄暗い市場とは大違いだ、これからはたびたび来るようにしたいなどと語った。
黄珊珊・台北副市長は、万華区は新型コロナ域内感染拡大で大変な思いをしたが、素晴らしい芸術空間に生まれ変わった東三水街市場を見て、涙がこぼれそうだと話した。
今回のプロジェクトに協力したアートスタジオ、城市記号創意行銷(CityMarx)創業者の鄭子靖氏は、▽剥皮寮歴史街エリア、▽西本願寺、▽西門紅楼、▽台北市電影主題公園、▽龍山寺、▽艋舺公園──など徒歩圏内にある観光スポットと連携し、万華観光の発展につなげてほしいと語った。
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