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《ワイズ横丁》保護した「ひよこ」、小学校が寄付をお断り?/台湾


ニュース 社会 作成日:2021年9月17日_記事番号:T00098490

《ワイズ横丁》保護した「ひよこ」、小学校が寄付をお断り?/台湾

 雲林県の山村でこのほど、ある男性が今まで見たことのない奇妙な姿の「ひよこ」を発見。保護した上で、地元小学校に寄付したいと申し出たが、思いがけず学校側から受け入れを拒否されてしまった。ニワトリのひな鳥ではなく、台湾原産の鳥種で世界絶滅種の鳥類、サンケイのひな鳥だったからだ。

/date/2021/09/17/18sankei_2.jpgサンケイは成鳥になると、オスが全長72センチメートル、メスが46~57センチに成長する(台北市立動物園リリースより)

 雲林県古坑郷草嶺村に住む蘇俊豪さんは最近、村で変わった姿のひよこを発見し、まだ自力で生きてはいけない状態だったため、保護して自宅に連れ帰った。

 蘇さんはその後、地元の草嶺生態地質国小(小学校)でさまざまな動物が飼育されていたことを思い出し、保護したひよこをプレゼントしようと考えて、同校に赴いた。

 ひよこを見た教師は即座に受け入れを拒絶した。その理由を尋ねると、「これはひよこではなく、サンケイのひな。絶滅が危惧されるなどとして野生動物保育法により、捕獲や飼育が禁止される『保育類』にリストアップされている」との答えが返ってきた。

 蘇さんは、草嶺村は自然が豊かでこれまで自宅近くでサンケイの成鳥は見かけたことがあったが、ひながどのような姿をしているかは知らなかったそうだ。

 サンケイは、低海抜の原生林や竹林に生息する台湾固有種の鳥。成鳥は目の周辺が真っ赤で、光沢のある羽色で覆われている。一方、ひなの毛は薄い茶色で、目の周りも赤くない。

 漢民族が大量に台湾へ移住した時代に環境が激変して生息エリアが大幅に狭まったこと、および1950年〜60年代に日本人や華僑向けの土産物としてその剥製が人気を博したため乱獲が起き、生息数を大きく減らしたことから、現在では保育類に指定されている。

 その後、事情を知った雲林県農業処の職員がサンケイのひなを受け取るため、蘇さんの元を訪れた。ただ蘇さんは悪意をもってひなを家に持ち帰ったわけではないとして罰則は科さず、関連知識を伝えた上で、今後は山で珍しい鳥を見かけても、捕獲しないようにと助言した。

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