バルト三国の一角、リトアニア政府は22日、アストラゼネカ（ＡＺ）の新型コロナウイルス感染症ワクチン23万5,900回分を台湾に供与すると発表した。リトアニアからのワクチン供与は、６月に発表し７月末に到着した２万回分に続く２回目となる。10月15日までに到着する見通しだ。23日付自由時報などが報じた。
リトアニアのシモニーテ首相は、新型コロナのパンデミック（世界的大流行）の中、新型コロナワクチンの公平な分配と一致団結こそが鍵となるとツイッターに投稿した（リトアニア政府ツイッターより）
リトアニアの衛生当局によると、現在リトアニア業務を兼任する駐ラトビア台北代表団（駐ラトビア代表処）の黄鈞耀・代表が９月16日に提案し、リトアニア政府が決定した。
リトアニアは、７月に首都ビリニュスでの「台湾」名義の代表処開設に同意したことで、８月に中国が駐リトアニア大使召還を発表するなどの政治的圧力を受ける中、台湾への支持を引き続き表明した格好だ。
台湾外交部は、リトアニアとのかけがえのない友情と、ともに新型コロナに立ち向かう決心に感謝するとコメントした。その上で、台湾とリトアニアが年内に代表処を相互に設置することに関連し、経済貿易と投資、教育とテクノロジー、観光の発展などで協力を進め、双方の友情をさらに深めていきたいと表明した。
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