ニュース 社会 作成日:2021年9月23日_記事番号:T00098543
台湾中部を流れる大甲渓の上流にのみ生息する希少な魚、タイワンマスは、砂防ダムの建設など開発の影響で、1990年代には生息数がわずか約200尾にまで減少した。しかし、その後の保護活動が実り、昨年行われた調査では生息数が初めて1万尾を超え、過去最多の1万2,587尾まで回復したことが確認された。23日付聯合報が報じた。
タイワンマスは地球上で最も南に生息するサケ・マス類だ。60年~70年代の自然破壊により生息数が激減したものの、近年では政府と民間が協力し、▽砂防ダムの撤去、▽人工養殖と放流、▽耕作放棄地への植樹──といった保護活動を進めている。また現在では国宝級の扱いを受けており、2,000台湾元札のデザインにも採用されている。
雪霸国家公園管理処・武陵作業所の廖林彦・主任によると、タイワンマス生態センターでは毎年1万尾以上の稚魚を育てた後、10~11月に放流している。
タイワンマスに適した生息環境は水温17度以下とされるが、今後は地球温暖化が保護活動の大きな課題となるため、より水温が低い、海抜2,000メートル地点での放流を計画している。
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