ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年9月29日_記事番号:T00098643
鴻海精密工業は28日、電気自動車(EV)用リン酸鉄リチウム電池の負極材料に関して、鴻海集団が出資する▽太陽電池用導電性ペースト大手、碩禾電子材料(ギガソーラー・マテリアルズ、GSMC)、▽リチウムイオン電池用負極材メーカー、栄炭科技(ロング・タイム・テック)、▽中国鋼鉄(CSC)傘下の炭素材料メーカー、中鋼碳素化学(CSCC)──と、提携覚書(MOU)を締結した。2023年に電動バス用バッテリーを発表する予定だ。近年EVのオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)を推進する鴻海にとって、重要部品であるバッテリーを確保し、コストが削減できるメリットがある。29日付経済日報などが報じた。
MOUによると、栄炭科技が人造黒鉛(グラファイト)を、中鋼碳素化学がメソフェーズグラファイト粉末(MGP)を、ギガソーラーが酸化シリコンなどの技術を提供し、鴻海がEV用バッテリーの製造に使用する。今後4社は材料の共同開発を推進し、負極材のエネルギー密度、バッテリーのサイクル回数、急速充電性能の向上を図る。
電動バス、22年Q2納車へ
鴻海と自動車大手、裕隆集団が推進するMIH聯盟は1,900社が加盟。両社の合弁会社で、EVのODM(相手先ブランドによる設計・生産)を手掛ける鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)は、初となる電動バス「Eバス」を22年第2四半期より順次納車し、台湾と海外の商用車市場を同時に開拓する。今回の提携で開発するバッテリーを搭載する。
EVのバッテリーモジュールは、EVのコスト全体の35~40%を占め、最も高い部品だ。現在EV用バッテリーの世界市場シェアは、中国が37%、韓国が35%、日本が20%と大部分を占めている。中国最大手は寧徳時代新能源科技(CATL)。
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