インターネット通信販売大手、ｍｏｍｏ購物網は28日、11月１日から独身の日（光棍節、11月11日）特売セールを開催すると発表した。同社は、今年上半期の新型コロナウイルスの市中感染拡大で、電子商取引（ＥＣ）サイトで買い物をする人がますます増加していると指摘。13日までの独身の日セール期間、トラフィック（通信量）が前年同期比３～４割増加すると予測し、売上高40％増を目指す。29日付工商時報などが報じた。

　独身の日セールは、2009年に中国で始まり、台湾でも広まった年間最大のネット通販セール。

　ｍｏｍｏ購物網を運営する富邦媒体科技（ｍｏｍｏドットコム）の谷元宏・総経理は、過去１年でメイン倉庫を11カ所、衛星倉庫を25カ所まで増やしたが、独身の日セールに備えて、臨時倉庫を10カ所以上賃借したと語った。スタッフは1,000人以上と、昨年以上に増員する。

　谷・総経理は、台湾の小売業全体に占めるＥＣの売上高は13～14％で、米国の20％以上や、韓国の30％以上と比べて、まだ成長の余地があると分析した。

　ｍｏｍｏドットコムの昨年11月の連結売上高は、前月比88％増、前年同月比39％増の92億6,000万台湾元（約380億円）で、過去最高だった。ネット通販の売上高は前年同月比43％増で、全体の95％を占めた。そのうち、モバイル通販の売上高は前年同月比58％増で、ネット通販全体の75％を占めた。

ショッピー、住宅競売１元から

　ｍｏｍｏ購物網のほか、ＰＣホーム、東森購物（ＥＴモール）も11月１日に独身の日セールを開始する。10月26日に独身の日セールを開始したシンガポール系の蝦皮購物（ショッピー）では、不動産代理販売大手、海悦国際開発が28日、11月９～11日の３日間、新築の住宅物件３戸を開始価格１元のオークション方式で販売すると発表した。新北市の物件で、資産価値は約1,000万元相当だ。

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