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10月CPIは2.58%上昇、3カ月連続2%超え(トップニュース)/台湾


ニュース その他分野 作成日:2021年11月8日_記事番号:T00099380

10月CPIは2.58%上昇、3カ月連続2%超え(トップニュース)/台湾

 行政院主計総処の5日発表によると、10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.58%上昇し、3カ月連続でインフレ警戒ラインの2%を上回った。卸売物価指数(WPI)は14.78%上昇し、第2次石油危機の1980年12月以来で最大の上昇幅だった。主計総処総合統計処の曹志弘・専門委員は、エネルギー価格の高騰など一時的な原因によるもので、台湾域内ではインフレは発生していないと説明した。6日付経済日報などが報じた。

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 CPI上昇率は、交通・通信類が前年同月比7.21%上昇した。主要7項目で最大の上昇幅だった。うち、燃料費は28.97%上昇、航空券は23.95%上昇した。

 次いで食物類が3.99%上昇した。天候の影響で、野菜と果物はそれぞれ16.16%上昇、17.67%上昇した。ネギは168.01%上昇し、▽パパイヤ、59.86%上昇、▽ナス、45.29%上昇、▽バナナ、44.62%上昇──と続いた。

 曹・専門委員は、ガソリンや野菜、果物は購入頻度が高く、物価上昇を実感しやすいため、消費者の間で、インフレ心理が広がっていると指摘した。

 主計総処の統計によると、消費者が毎月1回以上購入する品目のCPI上昇率は5.52%上昇だった。一方、野菜・果物とエネルギーを除いたコアCPIの上昇率は1.43%だった。

 11月と12月のCPI上昇率について曹・専門委員は、エネルギー価格が大幅に下落しなければ、10月と大きく変わらないが、台湾域内のインフレ圧力は弱まっており、下落に向かうと予測した。

輸入物価指数、17%上昇

 WPIを構成する指数は、▽輸出物価指数、11.77%上昇、▽輸入物価指数、17.16%上昇、▽域内卸売物価指数、16.25%上昇──だった。輸入物価指数と域内卸売物価指数は、世界金融危機以来で最大の上昇率だった。

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 曹・専門委員は、WPIの大幅上昇は、輸入物価指数が主因と指摘した。輸入物価指数の上昇は、石炭、天然ガス、原油などの国際価格上昇が原因だ。

 輸出物価指数は、1998年3月以来で最大の上昇率だった。鉱産物や石油化学価格の上昇を受け、これらを使用する電子製品の輸出価格が上昇した。

【図】

 

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