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【ワイズリサーチ】台湾リニアガイド業界状況


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2014年4月3日

機械業界 工作機械・産業機械

【ワイズリサーチ】台湾リニアガイド業界状況

記事番号:T00062607

一.基本紹介

 近年、リニアガイド業界は欧州の債務危機と中国の需要減少の影響を受けているが、2013年台湾リニアガイド業界の生産額は、12年比0.76%小幅減の129億台湾元に止まっており、世界同時不況の勢いも弱まり、製造業は回復してきている(図1参照)。


 また、リニアガイドの外形寸法と国内需要は制限されているほか、世界大手企業に価格優位性を握られているため、台湾リニアガイドメーカーはニッチ市場に参入する、もしくは海外市場へ進出する傾向がある。

二.販売状況

 台湾リニアガイド業界の2013年国内販売額は、12年比4%増の55.2億台湾元であり、2013年海外販売額は12年比3.85%減の85.8億台湾元である。並びに、2013年における台湾リニアガイド業界の平均輸入価格は、12年比213台湾元減の1キロあたり532台湾元であり、平均輸出価格は12年比28台湾元減の1キロあたり408台湾元という07年を下回る過去最低を記録した。

 2009年は世界同時不況だったが、台湾リニアガイド業界は▽高い品質▽合理的な価格▽優れたサービス——を武器に海外市場に進出して、世界中で使われるようになり、2011年には過去最高の輸出額を更新した。現在では、台湾リニアガイド製品が▽半導体製造装置▽工作機械▽TFT-LCD製造装置▽産業機械——を含む高精密の業界に広がっており、台湾リニアガイド業界はすでに国際基準の競争力を持つようになった。


三.輸出入相手国

 台湾リニアガイド業界の2013年輸入相手国に関して、毎年首位を誇る日本の対台湾輸出額は7.24億台湾元に膨らみ、台湾市場において59.7%のシェアを占めている。また、第二位の輸入相手国は中国であり、その輸出金額は2.14億台湾元に達し、そのシェアは18.3%である。また、対ドイツ輸入額は1.42億台湾元で三位にランクインしており、そのシェアは11.7%である。上位三か国の合計輸入額は輸入総額の89.7%をも占めている。

 それに対して、2013年台湾リニアガイド業界の最大輸出相手国は、62.2%のシェアを誇り、輸出金額が53.6億台湾元にも達した中国であり、二位はドイツで7.5%のシェア率、及び輸出金額は6.42億台湾元を記録した。三位は韓国でシェア率7.1%、輸出金額6.12億台湾元となっている。上位三か国への合計輸出額は輸出総額の89.7%を占めている。

四.市場動向

 経済部の分析によれば、ボールねじとリニアガイドを含む伝動部品は、医療業界と半導体製造装置業界の好調に恵まれ、13年第4四半期生産額はそれぞれ前年同期比48%増と41.4%増に成長したほか、14年1〜2月における台湾機械業界の輸出額は28.54億台湾元に達して、米国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州への輸出額も前年同期より伸びたため、14年第1四半期のリニアガイド業界を含む台湾機械業界は引続き成長すると見られている。

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