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【ワイズリサーチ】2014年台湾ボールねじ市場分析


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2015年4月9日

機械業界 金属

【ワイズリサーチ】2014年台湾ボールねじ市場分析

記事番号:T00062819

一.生産額

 経済部の工業生産統計によると、台湾ボールねじ産業の2014年生産額は世界経済の安定した回復基調を受け、前年比22.8%増の約67億400万台湾元となった(図1)。



二.輸出入概況

 2014年の台湾製ボールねじ輸出量は前年比4%増の6,419トンで、輸出額は同19%増の40億3,300万台湾元となった。平均輸出単価は1トン当たり628台湾元で前年に比べ80台湾元上昇した。

 輸出先は中国向けが20億500万台湾元で全体の49.7%を占めて1位。2位は韓国で輸出額は4億6,400万台湾元、シェアは11.5%。3位は日本で輸出額は4億1,900万台湾元、シェアは10.4%だった。上位3カ国向け合計輸出額が全体の71.6%を占めた。

 一方、14年の輸入量は前年比12%増の約277トンで、輸入額は同15%増の4億2,000万元、平均輸入単価は1トン当たり1,828台湾元で前年に比べ49元上昇した。

 輸入先については、日本からの輸入額が3億4,800万台湾元で総輸入額の83.8%を占め第1位。なお日本は2009年以降、一貫して最大の輸入先となっている。14年の輸入先2位は中国で輸入額は2,414万台湾元、シェアは5.8%。3位はドイツで輸入額は1,235万台湾元、シェア3.0%だった。上位3カ国の合計輸入額が全体の92.6%を占めた。

 なお台湾市場における2014年のボールねじ需要は30億8,700万台湾元で前年比27%の増加を見せた。輸入依存度は2010年より継続して低下しており、昨年は13.5%と前年に比べ1.3ポイント低下した。これは品質向上により台湾製ボールねじが輸入品に代わり国内需要を満たし得る存在となっている状況を示す。

 また、台湾ボールねじ産業では1998年に初めて輸出額が輸入額を上回った後、貿易黒字は一貫して増加を続けた。2009年に世界金融危機の影響で黒字は大幅に減少したもの、10〜11年は着実に景気が回復し、国内のハイテク・電子産業の設備投資規模が拡大してことにより輸入額、輸出額ともに過去最高を更新した(図2)。14年の貿易黒字は36億1,700万台湾元と、前年比19.8%増加した。

機械業界-金属

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