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【ワイズリサーチ】2016年上半期台湾工作機械産業輸出入概況


リサーチ マーケティング 台湾事情 作成日:2016年9月29日

機械業界 電機機械

【ワイズリサーチ】2016年上半期台湾工作機械産業輸出入概況

記事番号:T00066621

 米国、欧州連合(EU)が発表した第2四半期の経済成長率は前期比そろって減少傾向を示している。中国経済は調整期の真っ只中で、日本経済もデフレーションに陥り、世界経済の回復は勢いが落ちているため、東南アジア諸国連合(ASEAN)の輸出に影響を及ぼした。しかし、イギリスの中央銀行が新しい量的金融緩和(QE)政策を実施したことにより、EU中央銀行もQE政策を実施する可能性があるため、投入された資金は市場を支え、市場の安定化に一役買った。

一、輸出概況


 財政部関税総局が発表した資料によれば、2016年上半期台湾工作機械の輸出総額は前年同期比18.0%減の13億5,000万米ドルとなった。このうち、金属切削工作機械の輸出額は同18.2%減の11億1,600万米ドルで、金属成形工作機械の輸出額は同16.9%減の2億3,400万米ドルとなった。


 カテゴリー別で見ると、金属切削工作機械の主要輸出項目のうち、「マシニングセンター」の輸出額は前年同期比13.8%減の4億9,700万米ドで、「旋盤」の輸出額は同32.2%減の2億4,200万台湾元となり、そろって2桁の減少幅を示した。
 金属成形工作機械について、「プレス機械」の輸出額は前年同期比17.9%減の1億8,600万米ドルとなった(表1参照)。


二、主要輸出先国

  2016年上半期台湾工作機械産業トップ5位の輸出先国は順に▽中国(香港を含む)▽米国▽トルコ▽タイ▽ドイツ——である。このうち、1位である中国への輸出額は前年同期比18.3%減の4億1,700万米ドルで、輸出総額の30.9%を占める。2位の米国への輸出額は同16.8%減の1億5,800万米ドルで、輸出総額の11.7%を占める。3位のトルコについて、輸出額は同18.7%減の7,944万米ドルで、輸出総額の5.9%を占める(表2参照)。



 カテゴリー別から主要輸出先国を見ると、「放電加工、レーザー加工、超音波工作機械」、「マシニングセンター」、「旋盤」、「ボール盤、フライス盤、タップ加工工作機械」の主要輸出国への輸出額はそろって減少傾向だ。

 「研削盤」について、中国及び日本への輸出額は成長のトレンドで、特に中国への輸出額は前年同期比68.0%増と大きく成長した。

  「平削盤、スロッティング機、ブローチ盤、歯切り盤」について、タイへの輸出額は横ばいを維持するが、中国及び米国への輸出額はそろって2桁の減少幅を示した。

 「プレス機械」について、米国への輸出額は20.0%増となったが、中国及びタイへの輸出額はそろって20%以上の減少幅を示した(表3参照)。


三、輸入概況

  財政部関税総局が発表した資料によると、2016年上半期台湾工作機械産業の輸入総額は前年同期比1.8%減の3億5,700万米ドルだ。このうち、金属切削工作機械の輸入額は同4.3%減の3億600万米ドルで、金属成形工作機械の輸入額は同16.4%増の5,171万米ドルとなった。

  カテゴリー別で見ると、金属切削工作機械の主要輸出項目のうち、「放電加工、レーザー加工、超音波工作機械」の輸入額は前年同期比20.8%減の9,802万米ドルで、全体の27.4%を占める。「マシニングセンター」の輸入額は同15.4%増の4,964万米ドルで、全体の13.9%を占める(表4参照)。


四、主要輸入元国


 輸入元国から見ると、2016年1〜6月台湾工作機械産業トップ5位の主要輸入元国は順に▽日本▽ドイツ▽タイ▽中国(香港を含む)▽スイス——である。このうち、日本からの輸入額は前年同期比14.3%減の1億6,700万米ドルで、最も大きな輸入割合(46.7%)を占めている。また、輸入元国のうち、中国からの輸入額は同32.2%減で、最も大きな減少幅を示している(表5参照)。

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